2008.05.12

カルマパ17世の会見

毎日新聞5月10日付記事より↓

チベット暴動:「中国の言い分は誤り」 チベット仏教ナンバー3、暴力活動を否定

 【ダラムサラ(インド北部)栗田慎一】チベット仏教ナンバー3で、次世代の実質的リーダーとして若い世代を中心に求心力を高めるカギュ派最高位の 活仏カルマパ17世(22)が9日、亡命先のインド北部ダラムサラ近郊で毎日新聞と単独会見した。カルマパはチベット自治区での暴動・鎮圧について個人的 な意見と断った上で「チベット人が暴力を拡大したという中国の言い分は誤りだ」と語り、中国側の主張を否定。国際社会に対し、「チベット文化の保護に協力 してほしい」と訴えた。

続きはこちら

続きは「チベット暴動:カルマパ17世発言 国際社会へいらだち ダライ・ラマの苦悩も代弁」 こちら

カルマパ17世について、ここでの記事はこちら。


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2008.05.07

08年5月期のチベット関係TV番組

ニュースで何かチベット関係のものが流れる毎日ですが・・・。

05/08(木) 19::57~20:54 フジテレビ
「奇跡体験!アンビリバボー」
感動実録!!中国全土が涙…奇跡3万キロの母子旅

今週は母を思う息子の究極の親孝行! 奇跡のチャレンジ劇を1時間に渡ってお届けします。長年、苦労をかけた母に親孝行したい…、74歳の息子は100歳間近の母とリヤカーで旅に出た。母の「チベットへ行きたい」という願いを叶えるために。

多分、原作は王一民、「母と旅した900日」でしょうか。

5/13(火) 20:00-20:55 BS朝日

「BBC地球伝説 神話と伝説をめぐる旅 シャングリラ~地上の楽園~」

過去数回放送されているもの。最後はインド経由でカイラスまで。番組サイトはこちら

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2008.05.01

4月のラサ(セラ寺が開放)

○4月28日

中国国営新華社によると、ラサのセラ寺が対外開放再開。
3月10日にラサの中心部のバルコルで所属の僧侶がデモを行ったのをきっかけに、しばらく軍隊・武装警察が周囲を包囲し、人の出入を封鎖していたと伝えられていたところでした。
チベット自治区民族宗教委員会副主任によれば、「セラの僧侶に対して法制宣伝教育を行い、セラ寺は従来どおりの秩序を回復した。法会等の宗教活動もこれまでのように行われており、多くの僧侶の感情も良好である」とのこと。

しかし、その少し前にはセラ寺に武装警察が進入し、大量の僧侶を拘束して連れて行った、残っているのは老齢か年少の僧侶だけ、という情報もあり(この下の4/21記事参照)。

○4月29日

上記に関連してRadio Free Asia(中国語放送)によると、

・50日間の封鎖を経て、セラ寺では対外開放が再開されたが、参拝するチベット人はきわめて少ない。以前は1時間も並んでやっと参拝できたものだが、今は並ぶ人もいない。

・(ノルウェーにある)Voice of Tibetによると、政府当局はチベット人の幹部(注:中国語で、政府や国有企業の管理職等に相当。一般的には共産党員)に対して、仏教信者っぽくして寺院を参拝しにいくように要求している。デプン寺は対外的には「改修中」ということでいまだ参拝はできない状態。

・現地の旅行社によれば、デプン寺の対外開放は今年はムリで来年の見込み。ジョカン(大昭寺)は現在閉鎖で、チベット自治区内の聖火リレーが終了後に再開だろう、とのこと。

原文はこちら

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2008.04.30

チベット国旗はmade in China ?

3月以来、暴動だ、捕まった、死者がでた、とかの話ばっかりですが、少しは笑えるハナシでも。Tib140x84

最近のオリンピック聖火リレーの抗議行動等ですっかりおなじみになったチベット国旗ですが、香港の「明報」が最近伝えたところで、チベット国旗が実は中国の工場で作られていたというハナシがありました。

深センの工場で、海外から旗の注文があり、そこの職人さんたちは「カラフルな旗だなぁ」としか思わず、それがチベット独立のシンボルとして使われているチベット国旗だとは全く気づかなかった。

しかし、後になって中国国内でチベットの様子が放送されて、チベット人が掲げている旗をみて、「自分たちが作ってる旗と同じものじゃないのか」と気づいたのがいたそうで、びっくらこいて政府当局に届け出た、という次第。

しかし、時既に遅く、既に数千枚の”チベット国旗@made in China”が出荷された後で、一部は海外に送られたみたいだが、今週予定されている香港での聖火リレーにも使われるんじゃないかと考えているとのこと。

ネタ元はこちら、phayul、"Free Tibet" flags made in China"

この手の話、中国が「世界の工場」になってる現状では、いつかはでるだろうなと思ってました。フツーの中国の町工場のおじさんじゃ、中国国内で御禁制のチベット国旗なんてみたことないだろうし。

ただ、チベット支援のグッズがいくら安く大量に作れるからといってもMade in  Chinaじゃマズイだろうと、既に気づいている人もいて、たとえば、カワチェンのネットショップをみると、チベット国旗柄Tシャツが販売されてますが、ちゃんと、

”Tシャツ生産国はHAITI,HONDURAS,MEXCO,SALVADOR,またはNICARAGUAなどです。”

と明記されてます。

カワチェンのサイトはこちら

もっと都市伝説的ネタだと、90年代半ばまで、ラサの街中でも普通にダライ・ラマ法王のプロマイドやバッジが売られてましたが、それは成都で作っていたとのハナシでした。ネパールやインドから持ち込むと国境で没収されるけど、中国国内だと、ダライ・ラマなんて知られてないから、別に問題もなくプロマイドやバッジが製造できた、というハナシで。


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2008.04.21

4月のラサ(その3)

○4月18日               

ラサ郊外のセラ寺(かつて河口慧海も滞在したお寺)に18日明け方に武装警察が進入し、セラ寺の僧侶400人以上を拘束した。現在はトゥルーン・デチュン県(旅行人ノート第4版だとP75)の洞穴に押し込められているとの情報。これはラサの刑務所等は既に満杯のため。

セラ寺については本来700人近い僧侶がいたが、現在は高齢か年少の僧侶約100人しかいない状態。
Sera
10日程前から、自治区政府当局は全ての寺院で中国国旗を掲げ、ダライ・ラマの行いを批判することを求めていたが、さらに、法制宣伝工作チームを寺院に駐在させ、僧侶に「愛国教育」を実施し、僧侶に対して、ダライ・ラマから一線を画するように求めたが、その結果僧侶の抵抗にあい、また多くの僧侶がいっそのことと寺院を離れることとなった。

(情報:Radio Free Asia普通語コーナー4/20 原文はこちら。写真はセラ寺で行われている有名な問答修行の風景。)

○4月20日

ラサのディスコ、ナイトクラブ、カラオケ、茶楼、風呂屋(かなぁ、”洗浴中心”)、足洗屋(”洗足中心”)、美容美髪店等は営業を継続中。お色気産業も引き続き営業中。しかし、チベット式の歌や踊りが中心で、チベット人がお客の中心であるナンマは今に至るも営業を許されていない。チベット人が集まり、コトを起こすのを恐れているため。(Woeser's Blog)

ちなみに、ナンマの体験記はこちら

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2008.04.20

4月のラサ(その2)

目下のラサの状況。
ネタもとはWoeser's Blog と phayulです。(右にリンクあり)

4月18日

○北京五輪の聖火が5月半ばにチベット自治区入り氏、19-23日の間にチョモランマ(エベレスト)まで運ばれることになっている。政府当局は5月には現在停止されている自治区への観光旅行を再開するとしていたが、目下これが変更され、条件がまだ整わないとして、国内外の観光旅行への対外開放を延期しており、開放の期日もまだ決まらない。

ラサの観光関係者によると,今年内は欧米からの観光客の受け入れは行わないかもしれないとのことであり、一部の観光会社は休業となり、給料は全額政府から支払われるとのこと。(Woeser)

○チベット自治区では新たに厳しい規定が開始され、4月12日から、各地の全ての寺院は中国国旗を掲揚しなければならず、従わない者がいれば厳重に処罰されることになる。甘粛省、青海省、四川省、雲南省のチベット仏教寺院もこのような規定が執行されているとこと。(Woeser)

4月16日

○軍隊や警察がラサのチベット人居住地域で捜査を行っており、ダライ・ラマの写真を提出させ、写真があった家の人が捕まっている。多くのチベット人がツァンパや米のある食料保管場所にダライ・ラマの写真をしまっておいたり、チベット家屋の屋根のてっぺんの木の間にしまっている者もいる。密告する者がでれば軍隊や警察の捜査を受けるかもしれないということで、チベット人は頭を抱えて大声で泣き、ただダライ・ラマの写真を一枚一枚焼いてしまうしかすべがない。

最近は体制内部のチベット人党員や管理職、労働者に対しても不信を持ち、チベット自治区当局は各事業所の入り口や事務所に監視カメラを設置するよう求めた。(Woeser)

○各種の「ダライ集団による犯罪行為に対する批判」があちこちで行われているが、小学生でさえも批判書を書かされており、ラサの小学生が「今回の組織的かつ準備された活動は、自分の母親が一手に計画し実施したものだ」と書いたという、笑えない話もあるらしい。(Woeser)

4月12日

○ラサのデプン寺に「法制宣伝教育工作隊」が、政治教育のほかに、ダライ・ラマを貶め、また今回の事態に反対させる「愛国教育」の一環として派遣されたが、僧侶は一致してこれに反発。治安部隊が寺に来て、抗議していた僧侶を制圧した。即刻逮捕され、どこに行くとも判らないまま連れて行かれた僧侶もいる。(Phayul)

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2008.04.14

4月のラサ情勢

チベット情勢については、聖火リレーやダライ・ラマ法王の日本立ち寄りや訪米のニュースが中心になりましたが、最近のラサの動きについて。

まずは中国在住のチベット人作家のWoeser's Blogから(原文はこちら

○4月9日
チベット自治区のラサ市および各地域の政府関係機関、国有、民営企業、大学、高校、小中学校、各居民委員会等全ての単位で「3月14日事件」について糾弾し、”ダライ分裂集団”について批判し、チベット人の管理職や職員等に対しては真剣に”ダライ集団”の”暴行”について批判し、ダライ・ラマを批判する文章を書くよう要求されている。過去にはこのようなことは寺院に対して行われていたが、逐次全社会に拡大している。7,8歳の小学生でも例外ではない。

○4月10日
聞くところでは、ラサ駅に臨時の監獄が設置され、逮捕されたチベット人が列車で西北方面の監獄に送られたとのこと。ラサから西寧行きの列車では、チベット人は多いときは7回も徹底的に検査される。チベット自治区の身分証明書のないチベット人は全てラサには入れない。

○4月11日
ラサのデプン寺、セラ寺、ジョカン(大昭寺)、ラモチェ(小昭寺)は軍隊・警察による包囲が1ヶ月にも達し、参拝が禁止されているのみならず、全ての寺院の仏教行事や教学を辞めさせられている。僧侶の日常生活は厳しいものとなり、寺から提供される飲み物、食べ物は少なくなり、携帯電話、固定電話はみな不通となっている。

○4月12日
・最新の情報では、10日の夜、多数の軍事車両がデプン寺に向かった。11日にはデプン寺に向かう道路が封鎖された。原因については、軍隊・警察の封鎖が30日以上にもなり、食料不足に耐えられなくなった多数の僧侶が外に出ようとし、封鎖による厳戒態勢の解除を求めたという説や、軍隊・警察が寺に押し入って逮捕しようとしたことから事件が起こったとの話もある。

・また、別の情報では、ラサ中学(日本の高校か中学)では、チベット人と漢人の学生が衝突した。ラサの漢人の多くはチベット人に敵意を表し、チベット人学生の自転車のパンクを直すのを拒否した漢人もいる。野菜市場では、漢人がおおっぴらに「キュウリ一斤、漢人は2元、チベット人は3元、これは当然だ」と叫んでいた。

・3月14日の暴動から言われなく逮捕されていたチベット人が一部釈放されている。これらの人は暴動には参加していない。食品を買いに出たお手伝いさんが逮捕された例、単にチベット人がたくさん住んでいるエリアに居住していたというだけで捕まった例もあり、住宅を修理していたチベット人の職人が全部捕まってさえいる。また100人以上の大学生高校生もいる。

・聞くところではラサ駅の倉庫に800人以上が押し込められており、一部は軍隊に引き渡され、一部は公安・検査部門に引き渡され留置されている。軍隊に留置されたものは、殴打され、裸足で歩かされ、食事を与えないといったひどい虐待を受けている。公安・検査部門の留置はいささかよく、食事は出る。ラサの逮捕者は目下3000人以上。

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2008.04.13

チベット自治区の観光再開延期?

4月2日のチベット自治区の会議で現地の最高位にある張慶黎党委書記が5月1日(メーデー)までに内外旅行者に対して観光を再開する、ということでしたが、やはり昨今の情勢からみて延期になりそうだとのことです。

4月10日の朝にチベット自治区で旅行関係者の緊急会議が召集され、当初予定の5月1日の再開が延期になり、また再開の期日も未定になったとのこと(ネタもとはLonely Planet掲示板

他の情報では、5月予定の聖火のチョモランマ(エベレスト)行きの安全確保のためとか。
(英国The Gurdian こちら

当面のところ、オリンピック関係の日程は:

5月中:聖火がチョモランマ(エベレスト)頂上に運ばれる予定
6/19-6/21 チベット自治区内の聖火リレー(ツェタンからラサへ)
6/22-24 青海省内の聖火リレー(ゴルムドから西寧まで)
8/8-8/24 北京オリンピック

最悪オリンピックが終わらないとチベット自治区の外国人立ち入りは難しいのではないかとの意見もあり。

ラサの知人は観光関係者なので、こういう状況で、どうやって生活していくのかなぁ、といささか心配でもあります。


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2008.04.10

カルマパ17世初の西側世界訪問

日本ではダライ・ラマ法王の日本立ち寄りで話題騒然ですが、今後注目のニュース。

英国BBCによる報道で「カルマパ17世のアメリカ訪問許可」
記事(英語)はこちら

Karmapalama_2 2000年に中国チベット自治区のツルプ寺から密かにインドに脱出したカルマパ17世(現在22歳)について、それ以来、ダラムサラのギュト密教学堂に滞在していたが、インド政府は、来月アメリカを訪問することを許可した、とのこと。

要はカルマパ17世の国際的デビューが来月行われることになります。

インドのTimes of Indiaでは、この関連で、最近のダライ・ラマ法王の発言として、自身の”完全な引退”に言及して、「政治的には民主的に選挙された政府が担い、精神的な指導者については、若くてエネルギーがあり、高い教育を受けている者がおり、そのような者が引き継いでいくことになる」というのが引用されています。記事はこちら

現在72歳のダライ・ラマ法王については、自身の”引退”について言及されているなか、(率直に言えば)将来にはダライ・ラマの長きにわたる実質的な不在期間が来ることも考えれば、22歳のカルマパ17世が、チベット人の精神的な指導者の役割を将来的に担うことができるのか、また、担っていく意欲なりがあるのか、そのあたりはまだ判りませんが。

わずか14歳で厳しいヒマラヤ越えの亡命を果たしたわけですから、その精神力などといったものについては、俗人の私には理解しかねるものもあるかとも思います。


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4/9国会の党首討論

4月9日の福田総理と小沢民主党代表の党首討論が開催され、日銀総裁任命、道路特定財源、年金記録ときて、最後のテーマがチベット問題でした。

時間の関係で尻切れという印象ですが。

全文は こちら

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«チベット自治区の観光が5月1日より再開