判っちゃいるけど、ヤメられねぇ
Bhutan king keeps on smoking despite kingdom's tabacco sales ban
この記事のサイトに飛びます(英語)。
昨年12月にブータンは禁煙政策を開始し、タバコの販売及び公共の場での喫煙を禁止しました。
しかし、現在インドを公式訪問中のワンチュック国王陛下は,インドの記者に対して、「タバコは吸い続けるが、本数は減らす」、「一日何本吸ってるかについては答えたくない」。「4人いる皇后のことを考えれば禁煙する方がいい」と述べた、そうです。
記事の最後は「インドからどれだけのタバコを国に持ち帰るつもりなのかは明らかにしなかった」といささかイジワルな結び方になってます。
私は、今年の正月休みではブータンに行きましたが、入国審査の税関で速攻「タバコ持ってないか」と聞かれ、ここで放棄するか、1カートン3000円位払うかどちらかを選択するよう言われました。ブータンではタバコを売っていることがばれると巨額の罰金に加え、店の営業ライセンス没収だそうで、事実上生活の道は絶たれるようです。
現地の人に聞くと、「あれはアタマの古い国民議会のじいさん連中が、仏教ではタバコ吸わないことになっているだの欧米では健康のために禁煙を進めているだのの話を聞きかじって、何も考えもなく決めたもの。しかし、国王陛下は現在、国民議会への権力委譲を進めており、議会がそう決めたなら従わざるを得ないとお考えである」とのことでしたけど。
ま、この話をしてくれた人は、それまでタバコ吸ってたそうで、ツマラねぇこと決めやがって、という恨み言+ニコチン切れのイライラもあったんでしょうけど。
国王陛下も外国でつい気が緩んで本音が出たってところかな。
私は3泊4日の滞在でしたが、カバンの底に残っていた1箱を惜しみ惜しみ吸ってました。吸う事自体は禁じられていないので、ホテルの部屋には灰皿がありました。写真はティンプーのホテルです。
部屋のTVみてると、「真の友達ならタバコを吸うのをやめさせよう」みたいな政府広報が流れてました。
かわいいカノジョから「タバコなんて止めて」とすがられる男。しかし、止められない。そこに表れる「真の友人」。そいつの説得で、オトコはタバコ(インドのWillisだった)を川に投げ捨て、カノジョの元へ、てな展開でした。まぁ、タバコくらいいじゃんか、ダメなのかぁ!
私は帰路、パロを出て、バンコクに着いてそのまま免税店に駆け込み、タバコ買って、それまでの分を取り返そうと空港で立て続けに吸って、さすがに気持ち悪くなりました。自由の甘美さとともにある苦しみ・痛み、とは言うまい。
あーあ、でもタバコ控えようかな。
(追記)この話は今日、1/30の産経新聞にもでてました。
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