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2005.03.31

ダライ・ラマに恋して

3月28日深夜にフジTVで放映された「銀座OL世界を行く3 ダライ・ラマに恋して」をみました。

dalaiこの手のちべものTV番組は、いつもデジタルテレビガイドで探してご紹介してるんですが、この番組も”「OLダライラマ」(仮題)”とか得体の知れない掲載がされており、こりゃどうかな、てんで、私のサイトでも話題にしていただきました

詳細なご紹介はうらるんたさんの「ちべログ」でも既にあります。

冒頭は、ラサの風景で、ショトンのデプンの大タンカの開帳などが出ましたが本当に3分くらいで終わり。
番組の目的であるダライ・ラマ法王に会いたいならラサにいても仕方ないし、ラサで「ダライ・ラマ」とか騒いでたら、そのまま強制退去かもしれませんからね~。これは仕方ないか。

で、いきなりラダックへ。
民宿にというので、まんま「世界うるるん滞在記・ラダック編」に。

ウリはシャーマンに「ダライ・ラマに会えるか占ってもらう」でしょうか。
悪いところに口を当てて吸出し、ぺっと吐くと黒いものが出てくるというもの。
私もラダックに行った際に行った人もいましたが「そりゃ私は治せないんで病院に行け!」という、何かイマイチというか科学的というかな人だったそうで(番組でもそう言ってました)

結果は、いつかは会えるというあたりさわりのないところでした。

で、おまけに最後にダライ・ラマ法王との面会、5分だけ、てところでした。

まぁ、北野武が言った「海の家のラーメン」というか、最初の印象が怪しげだったが、開けてみればそれなりだった、ってところかなと。

【オタク・チェック】
・島田紳助がおみやげのマニ車をまわすシーンがあるが、逆回し(ボンボ回し)。
・協力は「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」と「チベット文化研究所」が併記。

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2005.03.30

サンデー毎日「インド・ダラムサラを往く」

現在発売中の、サンデー毎日4月10日号「私は未来を楽観しています」-ダライ・ラマ14世が語るが掲載されています。

内容は見開き2ページで、20年ぶりの大雪のダラムサラでのインタビュー。

「この異常な雪は地球温暖化のせいだと思います。今は晴れていますが、ここダラムサラでは1ヶ月間、日の目を見ることはありませんでした。現代の文明が人々の欲望を際限なく肥大させ、物質的な欲望をむさぼるあまり、万物の間に成立しているバランスが崩れてしまったのです。自然界のバランスがよく働いてこそ、人間は生かされ、生きることができる。それが自然の摂理です」

まぁ、でも短いスペースだし、あまり内容はないかな。

しかし、最近のチベット報道ではやはり毎日新聞がイチバンですね。

90年代前半くらいまでは産経新聞が独走してましたが。
最近は、産経新聞の記事にはどうも質的に問題があるという指摘も。

たとえば、高井潔司・北海道大学教授「事前の予定稿? 問題は先入観に」

やはり産経新聞の対中強硬姿勢が前提にあるんで、どうしてもそれにあわせたものになるのかなぁ。

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2005.03.28

ダライ・ラマ法王のインタビュー記事

明日(03/29)発売のサンデー毎日に、ダライ・ラマ法王のインタビュー記事がでるようです。インタビュアーは原剛・毎日新聞客員編集委員

「私は未来を楽観しています」-ダライ・ラマ14世が語る

見開きで2ページ分くらいのようです。
内容は見てないので、またご報告します。

で、今頃気づいたのですが、毎日新聞の3/22朝刊に特大全紙大の見開きでダライ・ラマ法王のインタビュー記事がでてました。

「企画特集ー地球交響曲に学ぶ:ダライ・ラマ14世に聞く」
050322-2
ドキュメンタリー映画「地球交響曲」のパブ記事みたいです。この映画にはダライ・ラマ法王も過去登場されています。

記事はネットには掲載されていないようですね。もったいないので一部収録。

 ---若い世代に法王からのメッセージをいただきたいのですが。
 
 >ダライ・ラマ: 若い人々には、人生とは決して楽なものではないと理解してほしい。問題は山積していますが、その問題を克服することは可能ですし、すべて自分自身の決断力、精神力、さらには自信によるところ大です。
 自信は自覚、知恵、体験に裏付けられます。広く、豊かな心も大切ですよ。それによって自信もますます強まりますからね。
 
 私でも青年期を乗り切りました。郷里を離れたのは3,4歳。チベットの国家指導者としての責任を与えられたのは15,6歳。非常に若かっただけに、当時はいろいろな不安や心配を持ちました。でも希望を決して捨てませんでした

  (中略)

生きるということはもともと楽なことではないのです。でも、そう悲観的になることはない。視野を広げる努力が欠かせません。問題があってもいいではないですか。問題があれば必ず解決する方法もあるのです。問題はいつの時代にもある。ですから望みを失う必要はありません。
   

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2005.03.26

名古屋チベット寺院(続報)

ここ最近話題の名古屋のチベット寺院ですが、名古屋の中日新聞でも記事がでました。

記事の冒頭は、

輝くチベット寺院 200人が落慶法要
守山の倶利加羅不動寺で

名古屋市守山区吉根階子田の修験宗の寺院「倶利加羅不動寺」が、敷地内にチベット寺院「強巴林(チャンバリン)」を造り、23日に落慶法要を営みました

住職さんですが、記事では、
チベット仏教の総本山として知られる大昭寺で修行。

となってます。
コメント(というかツッコミとゆーか)はしません(笑)

全文+寺院の写真入りはここで

件の住職さんの講演録みたいなのは ここで

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2005.03.24

05年4月期 当面のチベもの番組

当面の番組。TV雑誌をみて気づいたものを拾ったので、全てをカバーしているわけではありません。
4月9日からのダライ・ラマ法王来日関係日程で何らかの報道があるかもしれませんね。

03.29(火)00:35~02:00 フジTV
銀座OL 世界を行く ダライ・ラマに恋して。
ラサ、ラダックからダラムサラへとチベット文化圏を広く回るようです。

04.02(土)22:00-23:55 BS朝日
ヒマラヤ最後のロマン 雪男のナゾに挑む
再放送です

04.09(土)21:00-22:54 BSジャパン
マン・メイドワンダー 
再放送です。ラサのポタラ宮も紹介。
この日はダライ・ラマ東京講演会の日です。中国の目を盗んでの密かなエールでしょうか(笑)

04.20(水)22:00-22:54 BS-i
中国大紀行ー伝説と神秘の大自然 
四川省のカムの四姑娘山や海累溝氷河

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2005.03.21

名古屋チベット寺院報道(その2)

昨日↓の名古屋でチベット寺院落成の読売新聞報道について。

「ちべビア」の本件記事のコメント欄に書き込んだものですが、なぜか改行ができず、かつ字数制限にひっかかるので、こちらで再録します。

ついでに、さらに記事をつっこむと、

”基礎工事部分以外は、すべてチベットから運ばれた材料を使った。”
→材木も壁土もチベットからでしょうか?すげー。

”釈迦牟尼(むに)仏の成人仏(高さ3・6メートル)と、「十二歳像」(同1・6メートル)の2体。”

jowo_jokhang_i
→ジョカン(大昭寺)を「再現」というのであれば、12歳像はジョカンの中心にあるJowo Rinpocheになるんでしょうが、”釈迦牟尼(むに)仏の成人仏”って?
 そんなのジョカンにあったかなぁ・・・・。

Jowo Rinpocheのお堂(Tsamkhang Uma)では、Jowo Rinpocheの真後ろに、6mくらいの仏像があるけど、あれは釈迦牟尼じゃなくて、「大日如来」(Vairocana)だそうです。
(出所:Dorje,"Footprint Tibet Handbook" (3rd Ver,2004), pp76-77

写真はジョカンのJowo Rinpoche。

 いずれにせよ、記事はツッコミどころ満載でしたが、これもチベット仏教の姿をよりよく理解するためのひとつの契機と考えるべきなんでしょう。

 何にせよ、チベット仏教の正しい姿を名古屋から広めていただきたいものです。 

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2005.03.19

名古屋チベット寺院記事(読売)

これまで各所で話題の名古屋のチベット寺院について、読売新聞の中部Verで記事がでました。こちらで。

すでに、長田さんの「チベット式」で指摘があるように、「ポタラ宮殿」の中には「大昭寺」はありません。全く別の場所。

あえていえば、記事の中にある「世界遺産」に着目すれば、世界遺産としての認定は「ポタラ宮の歴史地区群」(Historic Ensemble of the Potala Palace,Lhasa)で、その「地域群」のところでジョカン(大昭寺)とノルブリンカが含まれるということで。

ま、明らかな間違いだけど、多分訂正は出ないだろうなぁ。

ポタラの中にある寺院といえば、ナムギャル寺院で、第3世ダライ・ラマによりデプン寺に当初置かれたものがポタラに移転。現在はダラムサラに移転。写真はここから拾いました。
monastic_education

あと、「日本初のチベット仏教僧院」は、広島の文殊院が名乗りを既に挙げているところ。

いずれにせよ、時として誤解されることもあるチベット仏教の正しい姿を、是非名古屋で広げていっていただきたいものです。

【注記】3/20に世界遺産の記述を一部修正しました。

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2005.03.18

ちべビア:マンガ編その2

ishiiちべビア開設 記念 連動お蔵だし企画 その2 (あとはありません>ネタ切れ)

「いしいひさいちもチベットものマンガを描いている。」


ドーナツブックス 1―存在と無知 (1)(92年発行。双葉社)


現物をご覧ください↓。IEの方は右クリックで「新しいウインドウで開く」でどうぞ。
CIMG0222

どうも、今週はダライ・ラマ関係とかで自省的ネタが続きました。
私の芸風に帰りたいと思います(笑)。

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2005.03.15

BRUTUS:ダライ・ラマ特集

brutus050315BRUTUSの今日3/15発売号の特集「ダライ・ラマのことを、どこまで知ってますか?」。

本屋で見てきました。

ウリはダライ・ラマへのロングインタビュー。全体としてマジメに作ろうとしてる雰囲気はわかります。

 が、ダライ・ラマにインタビューしてる方が、「欲望をどう考えますか。私は時としてセックスへの衝動が」みたいなのとか、「ドラッグをどう考えますか」とか。

まぁ、色々ツラい浮世ですから、お悩みなのはわかりますが、それを聞く人を間違ってませんかね~。何でも電話相談室じゃあるまいし、みたいなのもあって、こりゃどうもなぁ、と。

このインタビューを見て思い出したのは、マーティン・スコセッシのダライ・ラマ14世の半世紀を描いた映画”Kundun(クンドゥン、1998)"のラストシーン。亡命の果てにたどりつた、インドの国境でのインド兵士のやりとり
kundun

兵士:With all respect, may I ask? Who are you?

テンジン・ギャンツォ(ダライ・ラマ14世):What you see before you is a man. A simple monk.

兵士:Are you the Lord Buddha?

テンジン・ギャンツォ:I think I am a reflection,like the moon on water. When you see me, and I try to be a good man, see yourself

 訳してみると、こんなところでしょうかね。
  
兵士:敬意を込めて伺います。あなたは誰ですか。

テンジン・ギャンツオ:あなたの前にいるのは一人の男だ。ただの僧侶だ。

兵士:あなたは仏陀なのですか。

テンジン・ギャンツォ:私は水に映る月の影のようなものだと。あなたは私の前にいて、私はよき人であろうとしている。あなたも自分自身を見てみるがいい。

ダライ・ラマは本当は何も答えず、また答えてくれないのかもしれない。結局はその問いを発した自分の影をみているのかもしれない、のかもね。
 
  See Yourself.
  

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2005.03.14

ブルータス in Dharamsala/Bhutan

明日3/15発売のBRUTUS(マガジンハウス)には、「ダライ・ラマって誰ですか?」なる特集がでるようです。4月の訪日前の露払い企画でしょうか。

詳しくは、おなじみ"I Love Tibet"サイトこちらあたりを。

「ブルータス」のチベット関係モノだと、昨年8月1日号でもブータン特集がありました。
cover
 ブータンそのもの特集というよりも、むしろ最近オープンしたリゾートであるParoの「アマンコラ」のパブ記事ってところでした。

パロにできたこのホテル、1泊スイートお2人で900ドル+サービス料他289ドル!。
1泊でっせ>急に関西商人。

 てことで、アマンリゾートでは7日間7000ドルのパロ、ティンプー、プナカ、ハ(Haa)ツアーも催行。滞在費だけで、日本からブータンまでの飛行機代は入ってません。

 念のため、バンコクからParoまでDruk Air(他にないが)で片道エコノミーで360ドル。ビジネスで440ドル。

 バンコクまでは・・・・。こういうツアーする人はまかり間違ってもビーマ(政治上配慮自粛)とかパキス(外交的配慮自粛)航空の格安とかには乗らんでしょうから、後は調べてくださいな(笑)。  

 実際に泊まってる人もいるんですね。まぁ、人のことはいいか。

 「何でも、得たもので満足せよ」(ブッタの言葉)
 

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2005.03.12

祝 ちべビア 開館

このぎょーかい(笑)では著名のうらるんたさんのサイトでの新規企画が開店。

ちべビア@TIJ blog別館

チベットやチベットっぽいものにまつわる、さまざまなムダ知識やウワサ、いわゆる“トリビア”を集めたり拾ったり検証するための作業場として作ってみました。

そこで、
連動+ちべものお蔵だし企画

「ゴルゴ13もチベットでは高山病で苦しんだ」

G13
リイドコミックス ゴルゴ13 第119巻 「白龍昇り立つ」収録(01年4月発行)。

ストーリーは、中国に幽閉されているダライ・ラマ認定の方のパンチェン・ラマを中国人民解放軍山岳特殊部隊の追撃を振り切り、ヒマラヤを越えて逃がすというもの。

追撃から逃げる過程で、エベレストの麓に。
さすがにゴルゴだけに、ラサに着いて、高山病で人民病院行きみたいなレベルとは違いますね。
症状としては、眠れない、意識レベルの低下、凍傷。

で、嘔吐↓
GOLGO13AMS

ゴルゴ13だって高山病になります。
気をつけましょう(笑)。


ついでに、
依頼人でダライ・ラマもでてくるが、悲しいくらい似てない。
DL

ま、マニアの方には周知のネタでしょうけど、ご祝儀ってことで。

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2005.03.10

失踪日記>無理矢理チベットつながり

あー、社会人になって17年目の春が回ってくる。
「今日のしごーとはつらかったー。あとは焼酎をあおるーだけー」って歌が40年位前にあったんですね。「山谷ブルース」てんだそうですが。

私も焼酎はあおるんだけど、どうせ、つらいシゴトなら、「ここから消えたい」てのがないですかー。

で、実際に失踪体験したのが吾妻ひでおの失踪日記。漫画家で私の世代ならいささかの感慨とともに思い出すかも。
トシとともに描けなくなり、突然連載を投げて失踪でホームレス、そのあと警察に見つかってウチに連れ戻されるけど、また失踪で、たまたまガスの配管工に。その後も家に戻るけど、今度はアル中で精神病院送り。
missing
詳しくは、竹熊健太郎氏のBlogでどうぞ

これはマンガとしても完成度高く、また、スローライフというか、先行きふと行き詰ったなぁ、と考える瞬間がある世代
にも、こうすりゃ生きていけるのかとのガイドブック(>なるのか)にも。

そこまでは踏み切れない私は夏休みと正月休みに、職場には「前人未到の魔境で連絡はできませんから、あとよろしく」と言い残してチベット文化圏通いしてますが。
実際のところ、ラサあたりならネットカフェでメールチェックなんて簡単。携帯も成田空港のレンタル携帯(中国仕様の)でばっちり。

ここをみていただいている方向けには、チベットでプチからロング失踪したい方への時間つぶしカイド。

ラサからカイラス徒歩:ドイツだかのカメラマンの実体験聞き取り(>そういうのがいた) 歩いて3ヶ月 

カムからカイラス五体投地:ラサで親戚のおじさんがとかで聞いたところでは五体投地で3年

そして、もっと長いところでは、

現世から悟りの境地:98年のダライ・ラマ東京講演での私のメモと記憶で。 
そこに至る簡単で安直(Cheap)な方法があるんでしょ、教えてくださいなんてことをよく聞かれるが、そんなものはない。自分はそんな質問を聞くのはもう沢山だ(I am fed up with this kind of question)!
悟りへの道は簡単ではなく、輪廻を数回経てもたどり着けるか判らない。

>やっぱりラクな道ってのはないんですね。自分が頼りってことで。

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2005.03.07

今度は青海ーチベット鉄道

鉄道ネタが続きますが。

中国の劉志軍鉄道相は6日北京で第10期全国人民代表大会第3回会議に参加するチベット代表団の審議を聴取した際、「青海・チベット鉄道は今年末に全線貫通し、2006年7月1日に試運転に入る」ことを発表しました。

ネタもとは北京放送サイトから。記事はこちら 新華社による漢語原文はこちら

来年7月から試運転。着工したのが01年6月あたりですが、5年で1000km以上の鉄道って建設できちゃうものなんでしょうか。大丈夫かなぁ。

完成の暁には、ラサと西寧、北京、成都、上海と広州間が結ばれる予定。

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2005.03.03

インドーブータン鉄道計画

rail-link-b いささか旧聞に属しますが。

 1月のジグメ・ワンチュック国王のインド訪問の際に、インドーブータン間の鉄道を建設することで合意したそうです。プンツォリン、サムドップ・ジョンカル等のインドとの国境の街5都市とインドの間に鉄道を建設するもので、今後、Feasibility Studyが実施される予定。

 ま、ブータン国内に鉄道敷設、というハナシじゃないんで、旅行者的にはあまり関係ないかも。

 本件に関するIndian Expressの記事はこちら。計画地図も掲載されてたので、拾ってきました。

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2005.03.02

中国民族自治白書


日本のメディアでは共同通信が配信したくらいみたいで。
熊本日日新聞サイトから

中国初の少数民族白書 自治達成、経済成長を強調

【北京28日共同】中国国務院(政府)新聞弁公室は28日、チベットや新疆ウイグル自治区など中国の少数民族地域の自治に関する初の白書を発表した。
 
 続きはこちら
 
 全文の翻訳は北京週報のサイトにあります。こちら。 原文はこちら
 
 ちなみに、冒頭には

中国の各民族は帝国主義の侵略に反対すると同時に、ごく少数の民族分裂分子が帝国主義勢力の支持の下で、「チベット独立」、「東トルキスタン」、かいらい「満州国」などを画策し、つくり出す分裂行為に対し断固たる闘争を行った。
 
 とかありますが、”チベット独立”を支援した”帝国主義勢力”って具体的には?
 やっぱり第2次大戦前からの英国と1950年代のアメリカのカンパゲリラ支援のことかな?
 日本は満州国はともかく、チベットまでは・・。西川一三先生は外務省から命令を受けて潜入したんですが、独立支援まではしてたのかどうか。故・木村肥佐生先生は改革派貴族と明治維新のような体制改革を画策してたと聞いたことがありますが。
 
 もうひとつ。三.(四)少数民族の宗教信仰の自由を尊重、保障するのなかで、
中国の少数民族の大衆はほとんど宗教信仰があり、チベット族の大衆がチベット仏教を信仰し、回族、ウイグル族などがイスラム教を信仰するように、多数の大衆がある種の宗教を信仰する民族もある

とあるけど、ここで「大衆」(原文は「群集」)になっているのは、政治的意味があるんでしょうか?いや、これまでの用語法だと「人民」じゃないのかな、と。宗教なんか信仰するのは社会主義中国では「人民」にはならないとか。

 今年の春節の胡錦濤総書記の貴州視察の新華社の記事では、「幹部群集」、「人民群集」となっており、”人民”と”群集”は違う概念なのかな・・・・。

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