GWのちべものTV
再放送ですが。
5月2日(火) 26:10-26:20 NHK=BS2
「世界の屋根 チベット紀行」
多分過去も放映されているミニ番組。
5月5日(木) 17:00-17:55 NHK総合
「チベット・天空の湖・標高5000メートルに生きる」
昨年10月に放映されたものの再放送。
当時の番組紹介は↓
ブータン国境に近い標高5000mを越える湖プマユムツォを、冬期も含めて丹念に取材。厳しい自然の中で家畜とともに暮らす人々の生活を追う。水中撮影も豊富
再放送ですが。
5月2日(火) 26:10-26:20 NHK=BS2
「世界の屋根 チベット紀行」
多分過去も放映されているミニ番組。
5月5日(木) 17:00-17:55 NHK総合
「チベット・天空の湖・標高5000メートルに生きる」
昨年10月に放映されたものの再放送。
当時の番組紹介は↓
ブータン国境に近い標高5000mを越える湖プマユムツォを、冬期も含めて丹念に取材。厳しい自然の中で家畜とともに暮らす人々の生活を追う。水中撮影も豊富
小学館から毎週出てる週刊中国悠遊紀行から、「シャングリラ」が出ました。
内容は雲南省の中甸あたりで、梅里雪山、碧塔海、松賛林寺あたり。
定価500円で、写真中心なので、「このあたりはこんなところか」という使い方には適当かと。
このシリーズでは、既に「ポタラ宮とチベット」が出てます。
今後は「河西回廊と青海湖」が6月30日に出る予定
そういえば、ダライ・ラマ法王が訪日された4月8日ですが、帰宅してふとテレビをつけると、日本テレビで、スティーブン・セガールの「沈黙の戦艦」が放映されてました。
セガールといえば、チベット裏もの的には、97年にニンマ派のテルトン(埋蔵経発掘者)の転生者として認定されたてのがあります。
映画の中では殺生、女犯など、破戒しまくりで、とてもそんな風には見えないんですが、まぁ、人生色々あるんでしょう。
最近のセガール・リンポチェの活動はうらるんたさんの「ちべログ」でも紹介されてます。記事はここ。
しかし、ここでセガール・リンポチェの映画をダライ・ラマ法王訪日の夜にあわせての放映とは、密かな陰謀のメッセージなんでしょうか。
1)中国の眼を盗んでの密かな支援のメッセージ、か、
2)チベット仏教信者てのもこんなことやってんだぜという逆宣伝
のどっちでしょうか。
正解は中道の
3)何も考えてない。単なる偶然
なんでしょうけど。
写真は、ラサのバルコルを訪問したセガール。
今日23日(土)ですが、
15:30~16:25 テレビ朝日
「舘ひろし鶴田真由のGWはジンガロ!!日本大旋風感動SP」
現在、東京で公演中の馬オペラ・ジンガロのPR番組(だと思う)。
演目はLung-ta(チベット語で風の馬)。
深夜04:12~深夜04:30 NHK総合
「チベット高原の自然」
深夜ワクで何回も放映されているスクリーンセーバー番組。
すぐ下にある、シッキムの100mを超える高さのパドマサンババ像の記事ですが、やはり記事が間違いでした。「フィート(33cm)」なのになぜか「メートル」となってました。てことで、シッキムの南部のNamchiにあるパドマサンババ像は正確には118フィートで、メートル換算では39mってところでしょうか。それでも奈良の大仏の2倍以上。
ウルトラマンが身長40m。我らがグル・リンポチェは座って37mだから立ち上がればウルトラマンよりもでかい。きっと。
写真は工事中のパドマサンババ像。04年2月完成だそうです。
5年の歳月と5620万ルピー(1億4千万円位)の経費をかけて完成。
報道によると、どうも地元のシッキム政府の今のトップ(Cheif Minister)の属する政党が政権を取った際に、これを建てようと決めたらしいです。どうも、件のトップのツルの一声で決めたみたいで。
インドじゃ政教分離とかいう概念はないのか?
ダライ・ラマ法王は訪日日程を無事終えられ、21日からはシッキムに1週間ほど滞在され、説法など行われるようです。
インドの通信社のPTIの記事によれば、Samdruptseというところにある100メートル以上のパドマサンババ像も訪問予定、なんだそうです。
日本で一番高い大仏は牛久大仏で120mなんだそうですが。そんなばかでかいパドマサンババ像がシッキムにはあるのか?
日本で唯一のこの地域のガイドブックの「東ヒマラヤ山麓を訪ねて」を探しても見つからず。
何かの間違いか、それともシッキムにはすげー気合の入った信者がいるのか。どうなんでしょうか。
画像はそのパドマサンババ。
ダライ・ラマ法王の金沢~京都日程について
予定通りであれば昨日19日に日本での日程を終えてインドに戻られ、21日からはシッキムで説法を開催されることとなっているようです。
てことで、成田からはカルカッタに向かわれたんでしょうか。
70歳のダライ・ラマ法王ですが、本当にお休みになる間もなくというところで。
金沢日程:
北國新聞(石川県)サイトから:
「また金沢に来たい」。ダライ・ラマ14世、JR金沢駅から京都へ
十四世の受け入れ先となった金沢のチベット難民支援グループ「佛性(ぶっしょう)會(かい)」の馬場和代代表もJR金沢駅で見送り、「正確な日程は未定だが、法王様(十四世)は『また来たい』とおっしゃっていた。これまでは内輪で法話をしていたが、一年先になるか、二年先になるか分からないが、再び今回のような形の講演会を開くことになるかもしれない」と語った。
京都日程:
西本願寺に参拝されました。
西本願寺サイトから、参拝の模様についてはここ。
その他の報道については、
京都新聞サイトから:
参拝者に囲まれ手を合わす ダライ・ラマ西本願寺を訪問
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が18日、京都市下京区の浄土真宗本願寺派本山・西本願寺を表敬訪問した。阿弥陀(あみだ)堂を参拝し、同派の大谷光真門主と懇談した。
産経新聞サイトから(大阪夕刊):
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が18日、浄土真宗本願寺派本山・西本願寺(京都市下京区)を表敬訪問し、大谷光真門主と歓談した。
ダライ・ラマ14世は8日に来日。西本願寺への訪問は昭和55年以来25年ぶり3回目となる。「異なる宗教間に調和と尊重を」というダライ・ラマ14世の願いで実現した。
中日新聞サイトから
『慈悲の心 自分も益に』ダライ・ラマ14世 金沢で一般向け講演
仏教の教えについても「究極の目的は永続する幸せで、苦しみは二度と生じないようにその原因とともになくすことが必要だ」とした上で、「慈悲の心は相手に役立ち、自分のためにはならないとするのは間違いで、愛や思いやりの心を持つと自分の気持ちも幸せになり、精神、健康面に良い働きがある」と説いた。
毎日新聞サイトから
ダライ・ラマ14世:悟りに至る心説く--金沢で講演 /石川
石川県を訪れているチベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ14世が16日、金沢市の県立音楽堂で、「竜樹菩薩(ぼさつ)の『菩提(ぼだい)心の解説』」と題して講演した。悟りに至る心についてユーモアを交えて説く法王(ダライ・ラマ14世)の言葉に、約1500人が聴き入った。
えんじと黄土色の法衣をまとったダライ・ラマ14世は、聴衆の拍手を受けて演壇に上がった。チベット仏教の僧らが立礼で迎えたほか、日本や韓国の僧侶も聴講。にこやかに話し始めたダライ・ラマ14世は、持参したサンバイザーを取り出し「照明がまぶしいと、必ずこれをかぶります」と、笑いを誘った。
北国新聞サイトから
「心の科学」で対話を ダライ・ラマ14世が金沢で講演 仏教の役割強調
チベット仏教の最高指導者で、ノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ十四世が十六日、金沢市の石川県立音楽堂で講演会に臨み、国内外から聴衆約千五百人が参加した。十四世は仏教を「心の科学」と位置づけ、「科学と仏教の対話こそが大事である」と指摘。環境や経済など社会のあらゆる世俗的な問題についても、仏教の「心の科学」としての役割や可能性が高まっているとの認識を示した。
ダライ・ラマ法王ネタばっかりだったので、たまにはチベット自治区ネタも。
バランス感覚で(笑)。
ラサーカトマンズの定期バス路線開通
5月1日から正式開通。毎週火曜日と金曜日朝9時発。運賃は70米ドル(大体580元位)。
チケット販売及び乗り場はラサ西郊ターミナル。
バスは韓国の現代の35人乗豪華バスで「国際線航空式サービス」を提供だそうです。
リンクは西蔵信息中心の記事(漢語)に飛びます。
ダライ・ラマ法王の金沢日程について
毎日新聞石川サイト
ダライ・ラマ14世:難民支援団体が招き来県、16・17日に講演 /石川
冒頭は↓
チベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ14世が14日、講演のために石川県を訪れた。チベット難民の支援を続ける金沢市のボランティア団体「佛性會(ぶっしょうかい)」(馬場和代代表)が招いた。ダライ・ラマ14世は同県をこれまでプライベートで3回訪れているが、講演会を行うのは今回が初めて。
朝日新聞マイタウン石川サイトから
ダライ・ラマ14世が来県 18日まで滞在
冒頭は↓
来日中のチベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞を受賞しているダライ・ラマ14世=写真=が14日、県内入りした。チベット難民を支援する県内のグループの招きで、18日まで滞在。16、17の両日、金沢市の県立音楽堂で講演するが、すでに傍聴募集は締め切られている。
富山新聞サイトから
ダライ・ラマ14世来県 小松で会見、あす金沢で講演会
冒頭は↓
来日中のチベット仏教の最高指導者で、ノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ十四世は十四日、金沢に拠点を置くチベット難民支援グループ「佛性會(ぶっしょうかい)」の招きで石川県入りした。小松空港で会見した十四世は「人間の内なる世界に目を向け、チベットの文化、仏教に対する興味への高まりに応えたい」と述べ、十六、十七日に金沢市の県立音楽堂で開かれる講演会への強い思いを示した。
会見で十四世は「いつ、どこへ行っても必ずお話することがある」と前置きし、人間が本来的に持っている資質の向上や宗教の相互理解を世界のどこでも説いてきたことを強調した。
毎日新聞の熊本ローカル欄から
ダライ・ラマ14世:「思いやりから世界平和」--看護福祉大で講演 /熊本
記事冒頭は↓
来日中のチベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ14世は12日、玉名市の九州看護福祉大(二塚信学長)で講演、1400人の学生に「利他の思いを自分のものにして、看護、福祉の仕事をしてほしい」と呼びかけた。
テレビ熊本サイトから
4月14日現在映像つき! 記事冒頭は↓
熊本を訪れているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ法王が13日玉名市の蓮華院誕生寺本院 で世界平和のための法要を行った。
毎日新聞熊本サイトから
ダライ・ラマ14世:世界平和の“極意”切々と 県立劇場で講演 /熊本
冒頭は↓
◇心の中の武器なくして--聴衆2000人
「心の武器をなくせば、世界平和は実現する」
チベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ14世の10日の熊本市での講演。県立劇場を埋め尽くした約2000人の聴衆に切々と語りかけた。
えんじの法衣に身を包んだ14世は、総立ちで迎える会場に向かって手を合わせながら登場した。きらびやかな玉座の近くに来るとスタッフに何かを指示。急きょ木製のテーブルとソファが運びこまれ「宗教的な説法でないので玉座は替えてほしいといわれました」との説明が。14世はより聴衆の目線に近づき「同じ1人の人間と会っていると思い聞いてほしい」とにこやかに話し始めた。
○講演の最後の最後には、法王から
「私のこれまでの話が自分の役に立つというなら、それを心に留めて発展させていってほしい。もし意味がないと考えるなら忘れていただいて結構(No Problem)です。」といわれて締めでした。
そういえば、チベットの大叙事詩「ケサル大王伝」もそういう終わり方するんでしたっけ?
○質疑応答の際もこれを機会にというんで、質問したい人が多数。「お願いしまーす」とか「Question, Please!」とか、目立とうと扇子開いて飛び上がってる人もいたりとか、英語で「ナントかナントカについてどう思いますかー」(よく聞き取れなかった)と当てられもしないのに叫ぶ人もいて、司会の木内みどりさんも必死で仕切ってました。
質問の内容もご紹介したとおり、結構深刻というか誠実というか、なものでした。
数年前の講演会では「UFOや地球外生命体が存在すると思いますか」とか聞いた猛者もいたものですが。
ダライ・ラマ法王の回答は「認識は有限であるから、そういうものが存在しないと断言はできない」とかいうものでした。さすがに、こういうのも相手にしなきゃいけないんじゃ、ダライ・ラマ法王もタイヘンだと思ったものでした。
○舞台の上は大タンカがかけられ、茶色のソファにダライ・ラマ法王はゆったりと座って講演されました。
壇上は、通訳のマリア・リンチェンさん、ダライ・ラマ日本代表部事務所の方に加え、ダラムサラの亡命政府からも登壇されており、彼はダライ・ラマ法王の個人秘書官Tenzin Geyche Tethong氏とのことだそうです。名門貴族の出身で、長きに渡りダライ・ラマ法王の秘書官を献身的に務めた方だそうで、ダラムサラでは絶大な力があるんだそうです。
昨日9日の日程について
午前は、チベット問題を考える議員連盟と会見
チベットに高度な自治権を ダライ・ラマ14世
午後の東京講演については東京新聞が記事にしてます。
単に講演会だけじゃなくて、チベットの現状を幅広く色々な識者に聞いてます。
冒頭は、
「真の人間関係を築くためには他人に対する愛情と思いやりが大切です」。チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ十四世(69)が九日、東京・両国国技館で熱く人の道を説いた。しかし、チベット問題解決への思いは封じ込めたまま。今、亡命政府と中国との水面下の調整が続けられているからだ。高齢の域に達しているダライ・ラマにとり将来展望を開けるかどうかは時間との戦いでもある。 (浅井正智)
今日10日の熊本日程については、
テレビ熊本のサイトから(講演会の動画つき!)
内容をかいつまんで、
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の基調講演が熊本市であった。
会場には全国から約1800人が訪れ、ダライ・ラマ法王が「心の平和・世界の平和」と題して講演した。このなかで法王は「争いや戦争によって根本的な問題が解決することはない。大切なのはお互い相手の立場に立ち対話によって解決していくことである」と訴えた。
熊本日日新聞サイトから
内容をかいつまんで引用すると、
チベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ十四世が十日、初めて来熊した。熊本市大江の県立劇場で講演し、信奉者や宗教指導者ら会場を埋めた約千八百人から盛んな拍手を受けた。
「心の平和から世界の平和へ」と題しチベット語で講演した十四世は、非暴力による平和構築の重要性を強調。「戦争で問題を解決しようとしてもまた問題が起きる。対話こそが真の解決法」と話した。その上で「世界平和の出発点は個人レベルで幸せを求めること。人間社会のあつれきを解消するには、他人を思いやり尊敬することが最も大切だ」と呼び掛けた。
主催者が用意した金色と赤色の玉座を「説法ではない」との理由で避け、急きょ簡単な応接セットが用意される一幕もあった。開演前は、警備員約四十人が全入場者の持ち物を検査する物々しさだった。
他には、多分共同通信あたりが配信した記事で
世界平和も個人の平和から
来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世が熊本市の熊本県立劇場で講演し、「世界平和も個人個人の心の平和から始まる」と語りかけた。九州で講演するのは初めてという。 講演冒頭、「一人の人間として話したい」と用意されたきらびやかな台座ではなく、別のいすを用意させて座った。
ダライ・ラマ法王東京講演会に行きました。
以下は私のメモです。
講演は英語が1/3、残りがチベット語というところ。
英語は何とかついていけたところもあったんですが、基本は通訳のマリア・リンチェンさん他の逐語訳のメモ。
録音禁止だったので必死にメモ取りましたが、一言一句正確じゃありませんし、私の解釈が反映した要約でもあります。てことで、当然のことながら、ありうべき間違いは当サイト管理人の責任です。
国技館満杯のすげー人出でした。
講演は2時間で、うち1時間半がダライ・ラマ法王の「思いやりと人間関係」とした講演。残りが質疑応答でした。
大体こんなところということで。
講演開始20分後くらいに、ダライ・ラマ法王は、
「これからサングラスをかけます。ライトがまぶしいので。ライトは物を明るく照らすだけで、私の眼がいたむことに関心はない。また、皆様の顔がよく見えないので。講演の際には、私の話を聞いて寝てる人がいるんじゃないかと思って、来場者の方々を見るようにしてるんです」とお話になり、場内爆笑。
1.講演のポイント
・自分はいつも「人間の価値」を高めること(promotion of Human Value)を提唱してきた。これは異なる宗教の間での相互理解を深める際に、自分はこのことを説いて来た。
・慈悲(Compassion)と執着(Attachment)を区別して考える必要がある。
後者は自分にとって特別な人に対して注がれるもので、無明(Ignorance)につながり、また嫌悪(Hatred)を生み出すものである。今の世界の問題もこの執着の心が生み出したものと言える。
前者は分け隔てなく注がれるもので、智慧に結びつくものであり、悩み(Concern)や苦しみ(Suffering)から自由になろうとするものでもある。
・では慈悲のこころを高めるにはどうしたらいいのか。祈りや瞑想は必ずしも必要なものではない。そもそも愛や慈悲の心は命あるものが生きていく上で必要なものであり、それぞれに自然に備わっているものであり、自分の心の平穏とゆったりした気持をもたらすものである。自然に備わっているものであるから、宗教に対する信心があるかどうかは問題ではない。
・他者への思いやりをもつことである。人は他者に対して依存している。他人に金銭などの見返りを求める人間関係のなかではしがらみだけが生まれて、慈悲の心は求められない。
・ものの見方については、多面的なものがあることを受け入れないといけない。それが現実でもある。同時に、その本質にあるもの(One Common Object)を見失わないようにしないといけない。事物はいつも変化しているが、より広い視野から見れば、その本質が見えてくる。
2.質疑に答えて
(Q)子供に対する虐待が増えているが、どう考えるか。
(A)両親が育った環境もあるのだろう。ケース・バイ・ケースであろう。
(Q)日本国憲法第9条をご存知か
(A)よく知らない。今回の滞在の間に見てみたい。
(Q)教育現場での心の不安定な子供たちに対してどうしたらいいのか(教師から)
(A)学校の現場を知らないからよく判らないが、よき人であるためには、外面的な礼儀作法、知識だけではなく、人間性の創出が必要だろう。
(Q)過去世、現世、来世で人間として生まれた目的は何か。
(A)来世については、宗教的な話。来世の存在を受け入れる宗教もあるが、そうでないものもある。過去は過去であり、来世は現世にどう生きるかにかかっている。だから現世が重要なのである。
(At present life, past is past. Future depends on the present life.Present life is important.)
では現世で生きる意味は何か。それは暖かい心を持つ人となることである。できる限り、他者を救う(Save Others)ことである。せめて他者に害を与えないことである。広い視野で長い目でみないといけない。
(Q)最近日本で小さな子供を殺すなどの事件が起こっている。死刑制度もあるが、慈悲の観点から法王はどう考えるか。
(A)アーリアデーバの言葉を引く。「自分が嫌悪するものがいなくなったとしても、それだけで心の平穏が保てるのであろうか」。
(Q)不必要な感情を捨て去れば、心の平穏が得られるのではないか。どうしたらいいのか。
(A)それは難しいことだ。仏教では、個人レベルではそういうネガティブな感情を捨て去ることができるとなっているが、それは簡単なことではないし、あくまでも個人のレベル。
社会全体とすれば、そういうことは不可能である。せめてそういう感情を最小にすることだろう。
(Q)"Love"と”Compassion”はどう違うのか。
(A)英語での違いはよく判らない(笑)。チベット語ではLoveに相当するのは”チャンバ”で、これは幸せになってほしいと願うこと、Compassionは”ニンジェ”で他者の苦しみをなさないという慈悲に相当する。
朝日新聞サイト(asahi.com)から
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が8日、成田空港に到着した。19日まで滞在し、熊本市のほか、東京・両国、金沢市で講演する予定。明治神宮や京都・西本願寺に参拝するなど、仏教の宗派を超えた交流を進めるという。
今日(4/8)には明治神宮に参拝されました。その際の写真つき。
産経新聞ネットから
記事の中身は共同の配信で、↓日経と同じです。写真は成田空港でチベット人の歓迎を受けるシーン。
ついでに、在日本中国大使館サイトから
崔天凱中国外交部アジア司長が中日関係における問題に対する立場を表明
4月6日、中国外交部の崔天凱アジア司長は、中国駐在日本大使館の堀之内秀久公使と会い、中日関係における問題に対する立場を次のように述べた。
今年は中国の抗日戦争勝利60周年で、こうした特別な年には一層、「歴史を鑑とし、未来に目を向ける」精神で、両国関係の安定と改善に積極的に努力しなければならない。中国は日本の最近の対中関係でのマイナスの動きを非常に不満に感じている。
(中略)
ダライ・ラマ訪日問題について、中国は日本がダライ・ラマの日本での活動を認めたことに重大な関心を表明する。チベットは中国の領土の不可分の一部であり、チベットのことは完全に中国の内政であり、いかなる外国勢力の干渉も許さない。ダライ・ラマは一般の宗教人ではなく、宗教の衣をまとい、長年、祖国分裂をはかる活動を行っている政治亡命者であり、日本での活動の政治的意図は極めて明らかである。日本が実際行動で約束を果たし、ダライ・ラマ訪日を阻止し、政治活動の場を提供しないよう希望する。(中国外交部ホームページより)
入国させるな、って一昨日の4月の6日に言われても。
もうビザ出しちゃてるって。
どうも、「どうせ日本政府はビザ出すんだろうけど、中国政府としては一応ダライ・ラマを入国させないでほしいと、とりあえず言ったということの証拠は残しとくか~。ま、入国は認めるけど、政治活動はダメという、いつものオチどころでしょ」というのがミエミエで。
日本経済新聞サイトから。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世が8日、亡命先のインドから日航機で成田空港に到着した。19日まで滞在し東京、熊本、金沢で講演するほか、明治神宮や京都・西本願寺で参拝も行う予定。
ダライ・ラマは空港で、8日に葬儀が行われるローマ法王ヨハネ・パウロ二世について「宗教的指導者としてだけでなく、一生を平和にささげた人間としても偉大な人を失い、悲しい。彼が残したメッセージを伝え、実現していくことが重要だ」と悼んだ。
記事は共同配信のものでした。掲載は4/8日経夕刊の社会面のベタ記事で写真はナシでした。
動画つきだと、TBSのサイトで
ダライ・ラマ訪日、政治活動は自粛
(4/10現在、消去されたか、リンク切れです。残念でした)
読売ネットから:
ブータンが初の憲法草案、立憲君主制を成文化
記事は4月5日朝刊に掲載。冒頭は↓。
【ニューデリー=林英彰】ヒマラヤの仏教王国ブータンで3月末、国王の発意に基づき、同国初の成文憲法草案が発表された。
主権在民と立憲君主制を明記し、国王の在位期間を65歳までとしたほか、“罷免”も可能としている。「上からの民主化」の第一歩ともいえるが、少数民族であるネパール系の人々の市民権取得を困難にする条項が盛り込まれていて「差別的」との批判もある。
ブータンの憲法草案の記事は既に朝日が報道しています。ここでも4月1日に記事にしました。
今週末にダライ・ラマ法王の訪日が予定されていることから、ニュースもいくつか。
3月30日 LiveDoor ニュース ダライ・ラマの教えに従い、ライバルの意見聞け=R・ギアが首相に忠告
【東京29日】新作映画「シャル・ウィー・ダンス?」の宣伝のため訪日中のハリウッドのスター、リチャード・ギアさんは29日、官邸に小泉首相を表敬訪問した。ギアさんは小泉首相がチベットの精神的指導者ダライ・ラマ14世の教えに従うと同時に、政敵の意見にも耳を貸すようアドバイスした。(写真は小泉首相とダンスのステップをするギアさん)
既に長田幸康さんの「チベット式」でも紹介されてますが、はっきりと「ダライ・ラマの教え」と言及したのは、このLivedoor Newsだけ。
4月1日 産経新聞朝刊 和解探るダライ・ラマ 8日から来日 「民族の自存」優先
ネットではでてませんが、冒頭は、
■チベット文化希薄化、高齢…
中国による武力制圧以降、先鋭化したチベット問題が水面下で動き始めている。人口流入政策の加速などでチベット文化の希薄化を図り、独立運動の抑止を図る中国。チベット仏教の最高指導者として、八日から来日予定のダライ・ラマ十四世は、七十歳を迎える今年、「民族の自存」を最優先に中国側との戦略的な妥協にも踏み込む構えだ。(長谷川周人)
ダライ・ラマは今年三月、チベット蜂起四十六周年の記念演説で、中国の民主化の遅れや人権侵害が「中国指導者にとって最重要課題である国家統一と安定への妨げ」と指摘。自由が保障されるチベット帰還を条件に「政治的立場から離れ、チベット亡命政府は解散する」と確認した。
さらにその直後、分離・独立を阻止する中国による反国家分裂法の採択に合わせ、香港紙を通じて「チベットが中国の一部であることを認める」と表明した。「チベット文化と仏教は中国文化の一部である」とも述べ、独立に固執しない考えを改めて明確化した。
これに対し中国は、「(今後の)発言を聞き、行動を見る」(劉建超・中国外務省報道官)と、慎重な構えを崩していない。チベット統治からダライ・ラマの影響排除に加え、台湾統一に道筋を付ける思惑も絡み、独立運動の象徴と見なすダライ・ラマへの妥協はしないというわけだ。
4月2日 京都新聞 ダライ・ラマ 開眼入魂へ 京の仏師が制作の観音像 8日に来日
京都市左京区吉田の仏師今村九十九さん(53)の作った仏像が、近く来日するチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の手で開眼入魂される。仏像が安置される熊本県の寺で法要が営まれる予定で、今村さんは「仏師を続けるうえで励みになる」と感激している。
04.03(日)25:12-26:12(深夜01:12-02;12)NHK総合
大黄河悠久の旅~少数民族の天地
深夜何回も放映されているスクリーンセーバー的番組。
うらるんた「ちべログ」での記事はこちら
以下は3/28付けの記事再録。ご参考に。
04.02(土)22:00-23:55 BS朝日
ヒマラヤ最後のロマン 雪男のナゾに挑む
再放送です
04.09(土)21:00-22:54 BSジャパン
マン・メイドワンダー
再放送です。ラサのポタラ宮も紹介。
この日はダライ・ラマ東京講演会の日です。中国の目を盗んでの密かなエールでしょうか(笑)
04.20(水)22:00-22:54 BS-i
中国大紀行ー伝説と神秘の大自然
四川省のカムの四姑娘山や海累溝氷河
asahi.comから
2005年03月31日12時02分
ヒマラヤ山麓(さんろく)の王国ブータンの憲法起草委員会がこのほど、同国で初めてとなる成文憲法案を発表した。立憲君主制を明記し、国王の在位を65歳までとする「定年制」や、環境保全のために国土の6割は森林として残すことなどを規定している。
記事は3月31日の夕刊にでてました。
ブータンの憲法草案はブータンの日刊紙Kuenselのトップからダウンロードできます。constitution.btという「憲法.bt」という専門サイトがでてきてます。英語版とゾンカ語版があり。ここで
前文は、ざっと、
我々、ブータン国民は、
光あふれる三宝の祝福と、我々の護法神の守護と、我々の指導者の知恵と、永遠に続く栄光あるブータンとその美しき人々(Pelden Drukpa)の幸運と、ジグメ・サンギェ・ワンチュク国王(Druk Gyalpo)陛下の指導の祝福を受け、
ブータンの主権の強化、自由の恩恵の確保、正義と平穏の維持、統一と幸福と福祉の向上を厳粛に誓い、
ここにブータン王国の憲法を制定し採択する。
絵は憲法草案の表紙です。
インドに亡命を余儀なくされたチベットのダライ・ラマ法王、インドに併合されちゃったシッキムの王様、ほとんど自滅の道を爆走しているとしか思えないネパールの王様と、このあたりのエラい方々は苦労が続いてますね。
その中でも、何とか生き残ってるブータンの王様。”Gross National Happiness”のような開発思想を提起して、国際的にも評価が高いんですが、やはり、近代的な立憲君主制への移行は生き残る道でもあるのかも。
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