ブータンの憲法草案
asahi.comから
2005年03月31日12時02分
ヒマラヤ山麓(さんろく)の王国ブータンの憲法起草委員会がこのほど、同国で初めてとなる成文憲法案を発表した。立憲君主制を明記し、国王の在位を65歳までとする「定年制」や、環境保全のために国土の6割は森林として残すことなどを規定している。
記事は3月31日の夕刊にでてました。
ブータンの憲法草案はブータンの日刊紙Kuenselのトップからダウンロードできます。constitution.btという「憲法.bt」という専門サイトがでてきてます。英語版とゾンカ語版があり。ここで
前文は、ざっと、
我々、ブータン国民は、
光あふれる三宝の祝福と、我々の護法神の守護と、我々の指導者の知恵と、永遠に続く栄光あるブータンとその美しき人々(Pelden Drukpa)の幸運と、ジグメ・サンギェ・ワンチュク国王(Druk Gyalpo)陛下の指導の祝福を受け、
ブータンの主権の強化、自由の恩恵の確保、正義と平穏の維持、統一と幸福と福祉の向上を厳粛に誓い、
ここにブータン王国の憲法を制定し採択する。
絵は憲法草案の表紙です。
インドに亡命を余儀なくされたチベットのダライ・ラマ法王、インドに併合されちゃったシッキムの王様、ほとんど自滅の道を爆走しているとしか思えないネパールの王様と、このあたりのエラい方々は苦労が続いてますね。
その中でも、何とか生き残ってるブータンの王様。”Gross National Happiness”のような開発思想を提起して、国際的にも評価が高いんですが、やはり、近代的な立憲君主制への移行は生き残る道でもあるのかも。
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