報道:ダライ・ラマ法王の動静
昨日9日の日程について
午前は、チベット問題を考える議員連盟と会見
チベットに高度な自治権を ダライ・ラマ14世
午後の東京講演については東京新聞が記事にしてます。
単に講演会だけじゃなくて、チベットの現状を幅広く色々な識者に聞いてます。
冒頭は、
「真の人間関係を築くためには他人に対する愛情と思いやりが大切です」。チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ十四世(69)が九日、東京・両国国技館で熱く人の道を説いた。しかし、チベット問題解決への思いは封じ込めたまま。今、亡命政府と中国との水面下の調整が続けられているからだ。高齢の域に達しているダライ・ラマにとり将来展望を開けるかどうかは時間との戦いでもある。 (浅井正智)
今日10日の熊本日程については、
テレビ熊本のサイトから(講演会の動画つき!)
内容をかいつまんで、
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の基調講演が熊本市であった。
会場には全国から約1800人が訪れ、ダライ・ラマ法王が「心の平和・世界の平和」と題して講演した。このなかで法王は「争いや戦争によって根本的な問題が解決することはない。大切なのはお互い相手の立場に立ち対話によって解決していくことである」と訴えた。
熊本日日新聞サイトから
内容をかいつまんで引用すると、
チベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ十四世が十日、初めて来熊した。熊本市大江の県立劇場で講演し、信奉者や宗教指導者ら会場を埋めた約千八百人から盛んな拍手を受けた。
「心の平和から世界の平和へ」と題しチベット語で講演した十四世は、非暴力による平和構築の重要性を強調。「戦争で問題を解決しようとしてもまた問題が起きる。対話こそが真の解決法」と話した。その上で「世界平和の出発点は個人レベルで幸せを求めること。人間社会のあつれきを解消するには、他人を思いやり尊敬することが最も大切だ」と呼び掛けた。
主催者が用意した金色と赤色の玉座を「説法ではない」との理由で避け、急きょ簡単な応接セットが用意される一幕もあった。開演前は、警備員約四十人が全入場者の持ち物を検査する物々しさだった。
他には、多分共同通信あたりが配信した記事で
世界平和も個人の平和から
来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世が熊本市の熊本県立劇場で講演し、「世界平和も個人個人の心の平和から始まる」と語りかけた。九州で講演するのは初めてという。 講演冒頭、「一人の人間として話したい」と用意されたきらびやかな台座ではなく、別のいすを用意させて座った。
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Comments
はじめまして。ときどき拝見し、勉強させていただいております。
4月9日の東京講演については、産経新聞にも掲載されています(4月10日付国際面)。でも記事はちょっと政治化しすぎというかこじつけっぽくないないかと・・・気になったのですが、チベットに詳しい方々はどう思われますか? 長くなりますが、以下に全文引用します。
「対中関係『対話を』」
来日中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は9日、東京・両国の国技館で講演し、政治的な表現は避けながら「愛と慈悲で困難を乗り越える」などと説き、先鋭化した対中関係について対話による平和的な解決を目指す考えを言外に示した。
政治活動の自粛を条件に入国が許されたダライ・ラマは「他の価値観を受け入れて広い視野を持てば、心は静まり争いも減る」と指摘。これまで中国によるチベット統治強化を批判してきたが、今回の講演では、相互理解に基づく中国との和解の必要性を暗に訴えた。
中国が経済発展の名目で進めるチベット懐柔政策については「物質的進歩はチベット人に恩恵をもたらす」として「自由の保障」を前提に現状を受け入れる方針を示してきた。だが、この日は「人には困難を利用する知性がある」と繰り返し、中国の影響力が増大する中で、妥協を迫られる苦しい思いをにじませた。(以上)
Posted by: 荷葉 | 2005.04.11 05:54 AM