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2005.06.30

05年07月期ちべもの番組

再放送、衛星/CSばっかりですが。
全て網羅しているわけではないので、随時改定。

「ヒマラヤに架ける橋」
07.03(日)20:00-21:00 BS-i
ネパールの山村に橋をという作家根深誠氏の悲願
舞台はネパールのドルポ。

世界の屋根・チベット紀行
07.04(月)~07.06(水)23:45-23:55 NHK-BS2
ミニ番組で過去、時間調整的に何度も放映されているもの。

「草原の民が教えた命の教え」
07.05(火)16:00-17:55 NHK-HI
ロジア・ブリヤート共和国でのチベット医学
再放送です。

「チベット・天空の湖」
07.07(木)16:00-17:55 NHK-HI
チベット自治区のプマ・ユムツォの風景
今年冬に放映したものの再放送。 

「浪漫紀行 中国麺紀行」
07.13(水)23:00-23:54 BS-i
母なる黄河と麺(青海省)
これも96年のTBSの番組の再放送

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2005.06.29

報道:高度世界一、チベット初の鉄道建設が急ピッチ

読売新聞6月28日朝刊に掲載。
ネットではこちら

記事の冒頭は

【ラサ(中国チベット自治区)=加藤隆則】世界一の高度を走る、チベット初の鉄道「青蔵鉄道」(青海省ゴルムド~ラサ間、全長1142キロ、平均海抜約4500メートル)の敷設工事が、来年7月の試運転に向け急ピッチで進められている。

 ラサ北方100キロのヤンバージンを27日、訪れると、現場には「鉄道建設は各民族に幸福をもたらす」のスローガンが大きく描かれていた。

【解説】
夏になると、中国政府の外交部とチベット自治区政府が共催して、北京駐在の外国メディア記者によるチベット自治区視察ツアーが開催されてます。

中国の外国メディア記者は自由に中国国内を取材できず、特にチベット自治区なんて取材にいけません。
そのあたりの事情は信田謙三「北京特派員」(平凡社新書)に詳しいです。

中国側は、中国政府の下でチベットは上手くいってます、というように今回のようなチベット・青海鉄道の建設現場あたりを見せ、外国記者側は「ダライ・ラマとはどうなんですか」とチベット自治区政府のエラいさんに聞いて当たり障りのない回答をもらってくるというのがここ最近数年の風景。

もっと前はチベット自体が珍しかったこともあり、結構映像がTVで流れたり、新聞で記事になったりしてましたが、最近はそういうことで単に記者さんの夏休み代わりの見学ツアーになってるとの印象。

見学場所は、ポタラ宮のような観光名所に加え、チベットの経済社会発展状況てことで、ヤンパーチェンの湯泉とか、ラサ郊外のビニールハウス農場とか、ラサビールの工場とかが過去ありました。

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2005.06.28

ラサで16年ぶりにゲシェ・ラランバ学位授与

西蔵信息中心に掲載されてました。

チベット仏教ゲルク派では20年もの学問の研鑽を経て、試験に合格すると、ゲシェという博士号を取得でき、そのうちゲシェ・ラランバはそのうちでも最上級のものだそうです。

geshe
6月27日にラサでジョカンで87年以来のゲシェ・ラランバの称号の最終試験と学位の授与式があったそうです。今回ゲシェ・ラランバの称号を得たのは6人で、セラ、デプン、ガンデンとレティンゴンパの6人でみな70歳代。

今回の試験の責任者を務めたセラ寺のチャンパ・イシ師(最高経師)は47年前、28歳でゲシェ・ラランバの学位を取得したそうですが、

「これほど多くの僧侶や大衆が待ち望んできた仏教の盛事が問題なく開催されたことをみても、16年間中断されてきた仏教の伝統行事が復活できることが示された」、

「試験が中断されていたということもあり、彼らはゲシェ・ラランバの学位を得た最高年齢の僧侶だろう。現在の申請状況をみると、これから多くの30歳代、40歳代の青年僧侶が続くだろう。社会の進歩と研究条件の改善により、私が獲得した歳よりももっと若く前途要望な僧侶がゲシェ・ラランバの学位を獲得するようになるだろう」
、とのコメントを出してます。

記事のタイトルは16年ぶりに学位ですから89年が最後のように見えるんですが。
87年か89年か、いずれにせよ、87年にはラサで最初の民族暴動があり、89年3月にはラサで戒厳令が発動されるほどの大暴動があり、それから宗教行事の華であるこういう学位授与式が中断されてきたが、政治社会状況から見てなんとか復活する糸口を見つけられたということでしょうか。

チャンパ・イシ師のコメントをみても、この16年間、学位授与ができず、今回学位を与えられたのは70歳代の僧侶という、いわば引退前の名誉学位みたいな扱いで始めざるを得なかった無念さが伺えるというのは深読みでしょうか。
本来、このような学位授与はチベット新年のモンラムの時期におこなわれていたそうですが、モンラムの行事も89年の暴動あたりから禁止されています。

原文はこちら(漢語)。
試験の風景はこちら(英語)

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2005.06.24

旅の指さし会話帳 65 チベット

既にryoheiさんの”iTibet"で紹介されたとおり、

旅の指さし会話帳 65 チベットがでました。

著者は東京外大の星泉さんと浅井万友美さん。
出版社:情報センター出版局
価格: 1800円+税

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全128ページで、移動、挨拶、観光・買い物、数字・時間、食事、宗教、文化、トラブルの短文や単語について、日本語とチベット語の対照、それにイラストがついてるものです。
巻末にはチベット語の簡単な文法解説と単語集付き。

読んで字のごとく、チベットで相手にみてもらって、指差して「これ」といって使うためのもの。
どんなものかは右下の写真をどうぞ。立ち読み用で。クリックすると拡大します。tib2


中身濃いです。
チベットの宗教、生活、文化のほか「日本の文化」というので、歌舞伎とか生花のほか「一休さん」(クショー(>お坊さん) 一休(>ここは漢字))まで掲載。
ikkyuu01
そうです、ラサのTVではかつて日本のアニメ「一休さん」が放映されており(今はどうか知らないが・・・)、子供のみならず大人にも人気でした。お坊さんが知恵を使って悪いヤツを懲らしめ、困っている人を救うてのがチベット人の琴線に触れたんでしょうかね。

チベット語はとっくに勉強を止めてしまったんですが、
・日本は”ニホン”(Nyi hong)なんだけど、最近はそちらの方がメジャーなんでしょうか。私的には”りびん”(じびん)の方がわかってもらえるという気が。

ケルサン・タウワ氏のチベット語辞典だと、"Nyi hong"と並んで"Ri pin"が掲載されてます。

・最後のページで版組が「ツクラカン」という会社ですが実在するのでしょうか?
 ラサのジョカン、「トゥルナン・ツクラカン」かと一瞬思いました。

・最後に、上記の書名をクリックするとAmazonのサイトに行きますが、登録されてる書名に肝心の「チベット」の文字がない!これじゃ検索できないです。何とか直してほしい。

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2005.06.22

Lonely Planet Tibet 新刊

欧米ではおなじみのガイドブックLonely Planet(ロンプラ)からチベットの改定刊が出ました。
Lonely Planet Tibet (6th edition,May 2005)
LPTIB

Amazonのサイトで紹介されてる表紙写真とは現物は違います(笑)。掲載の写真が現物。土壇場で差し替えがあったんでしょうか。

内容については、いきなりダライ・ラマ法王の序文掲載。
概略、

・チベットの問題は簡単なものではないが、チベットの文化と、チベットの内外で起こっていることについて、誤解が広まっているが、先入観のない人がチベットの現実とは何かを自分で見つけることを歓迎してきた。

・チベットの観光産業は発展しているが、ロンプラガイドは信頼できる確かな情報を旅行者に提供し続けてきた。これらの基本的な情報を得ておくことで、旅行者は、チベットで出会うことについて備えることができるであろうし、それぞれの人にとって自分の頭で、目の前にある現実の評価もできるであろう。

・遠くない将来にチベット問題について、両者が納得できる解決に至ると信じている。自分が唱えてきた厳格な非暴力の方法が中国の社会において支持と支援を集め、それが建設的な対話に寄与すると信じている。
 同時に、チベットを訪れる人が増えるに伴い、平和的な解決の正しさを支援する人が増えると確信している。

ロンプラガイドというと、こういう政治的というかのを超えて、いかに安く安全に旅行できるかを紹介するという情報系に徹してきたという印象があって、ダライ・ラマ法王序文は驚きました。

あと、ロンプラガイドを持ち上げてるけど、ダライ・ラマ法王が実際に読んでるのかな~。

内容は結構細かいです。
主要各寺院のコルラ(巡礼)ルートが書いてあったり、ヘンにマニアック。
ラサでは、Rigsum Lhakhangてのがメンツカンのそばにあるんですね。知らなかった。

チベット自治区全域ということで、東チベット(カム)やカイラス地域のほか、四川、雲南ルートもカバー。
ついでにトレッキングルートも掲載。

JOWO
ま、よく見ると、
ジョカンのシャカムニ堂(Jowo Lhakhang)の記述で、
・巡礼はシャカムニ像の左足に額をつける
(←両足だと思うけど)

シャカムニの後ろにはダライ・ラマ7世と13世とツォンカパの像がある。
(←後ろにあるのは大日如来だと思うけど)
となんかヘンなところも。

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2005.06.20

チベットのガイドさん

中村さんの「チベット茶館」で、ウイグルとチベットのガイドさんの記事がありました。

で、チベット自治区旅游局のサイト「中国西蔵旅游」で、6月10日時点のチベット自治区での”規範研修”を受けて、試験をパスした観光ガイドさんのデータが掲載されてました。
規範研修とは、国家旅游局あたりが決めたカリキュラムに則った研修コースてことでしょう。筆記試験と実地でガイドする実技試験があるとか。

現在チベット自治区の観光ガイドは合計646人。
で、話せる言語別に見ると

言語 ガイド数 うち チベット人 チベット人シェア(%)
漢語 295 48 16
英語 286 233 81
日本語 43 23 53
独語 10 8 80
仏語  9  7 70
 その他、スペイン語1人、広東語ガイドが2人。

ガイドさんにも全国級と地方級があるんだそうです。
上記の43人の日本語ガイドで全国級は36人。うちチベット人は22人(61%)。残余の7人はチベット地方級。

チベット人以外は漢人です。さすがに回族とかはいないか。
基本的に個人旅行なんで、ガイドさんと交流はないので、実態はわかりませんが、データ見る限りでは、チベット人比率が割と高いですね。ただし、ドイツ語とかフランス語は数が少ないので、シェアを論じるのは意味があるかどうかという問題はあるけど。

で、日本語ガイドは英語ガイドに比べてチベット人のシェアが低いけど、英語はチベットの中学高校でも教えているせいか、それともインドやネパールで勉強してきた人が多いのか・・・。
あと、最近までチベットの大学では日本語学科がなかったという事情もあるかも。今後に期待。

で、04年のチベット自治区への外国人旅行者数は合計で大体9万人弱で、地域別にみると、

地域 人次
アジア 27,911
欧州 33,666
南北アメリカ 20,311
大洋州 4,694
アジアは日本を含めて、他には韓国、シンガポール、タイなど。

中国本土からは87万人次くらい来てるそうです。
このほかに香港、マカオ、台湾で7千人次あたり。

「人次」というのは”延べ人数”。定義はよく判らないんですが、一人がラサ、ツェタン、シガツェと行くと3人次、ってことかな?

日本だけのデータはネットでは見つからなかったですが、アジアのほとんどが日本でしょう。
99年データだと、日本11,409人、韓国880人、シンガポール1,130人。タイ323人。
>こっちは「人」。

旅行者数とガイド数を比較してみると、
99年のシェアを基に、アジアの旅行者数の8割が日本人として2万人次でガイドさんは43人。単純計算でガイドさん一人当たり客数約450人次。
その他が7万人弱として、英語+独語+仏語でガイドさん約300人。単純計算でガイドさん一人当たり客数約230人次

この観光客数にはガイドなしの個人のバックパッカーのような人も含まれている(実感的にはこちらの方が大多数という気もするけど)ので、実際にガイドさんが1年に面倒を見る客数はもっと少ないハズですが、こうしてみると、チベットの日本語ガイドさんって結構大変みたいですね。

ドイツ、フランスも日本並みに来てるようですから、独語、仏語ガイドも日本語並みに大変そうですが、彼らはいざとなれば英語ガイドでなんとかなりそうだし。

チベット人で、日本に来て、新宿のラーメン屋でバイトしながら日本語を学び、今はラサで日本語ガイドやってる人もいるとか。最近読んだ本にあったけど、どの本か思い出せません・・・・。

原文はこちら
統計データの出典はこちら
99年のデータは「西蔵50年 旅游巻」(民族出版社 2001年)

【追記】コメントを受けて一部記述を修正しました。「人次」の扱いです。

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2005.06.19

雲南(シャングリラ)ーラサバス開通

西蔵信息網によると、今月18日から雲南省シャングリラ(中甸)-ラサの寝台バス路線が開通したそうです。
双方から3日毎に出発。1786kmを所要4日。

MapTibet
シャングリラから、マルカム(芒康)、バムダ(邦達)、ボミ(波密)、ニンチ(林芝)と雲南・西蔵公路を走ってラサまで。寝台バスで500元。大体の地図をごらんのほど。

多分、雲南省からチベット行きは許可証の関係で外国人が乗れないかも。逆に雲南省に出る方は可能性があるかも。残念ながら外国人が乗るとは想定してないだろうから、このあたりはよく判りません。

記事の原文(漢語)はこちら
地図の出典はこちら

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2005.06.16

【改定】当面のちべもの番組

6月19日(日) 23:00-23:30 TV朝日
「宇宙船地球号 ブータンの郵便配達人」
→番組サイトの紹介から
 親元を離れ寄宿生活を送る子供たちの日常を通して、ブータンの環境に取り組む姿を追う。ブータンの郵便配達:辺境の地では、“ポストランナー”という郵便配達人が何日もかけ、野宿をしながら、子供 たちの手紙を親元へ届ける。

6月22日(水) 17:00-17:58 BS-i
「新中国紀行 シャングリラを求めて」
→ 四川省のシャングリラやチベット自治区ラサ。15日の再放送。

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6月23日(木) 13:30-15:30 テレビ東京
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
97年の映画。ブラッド・ピット主演、という説明は必要でしょうか(笑)?
チベットの認知度を一気に高めた映画ですが、いまやTV東京の昼間放映ですか。
放映料、安くなったんですね、多分。

トリビアねた:
この映画が出た97年末から98年当時には、「セブン・デイズ・イン・チベット」という東京発ラサ6泊7日のツアー広告が出ていた。

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2005.06.14

友情連接(リンク)

新しいチベット系Blogです。
ryoheiさんによるiTibet

紹介文に曰く、
チベットについて、時にアカデミックに、時に脱力的にあれこれ語るブログです。他には旅行、語学ネタなども。てことで。

最近のエントリが"A Tibetan Revlotionary:The Political Life and Times of Bapa Phuntso Wangye"の書評というようにいきなりディープに飛ばしてます。

脱力ネタも今後期待。

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2005.06.09

週刊文春のグラビア

今日6月9日発売の週刊文春に「知られざるチベットの巨大寺院」として4ページにわたり、東チベット(カム)のお寺のグラビアが掲載されています。どんなものかは写真をどうぞ。携帯のカメラで撮影したんで見にくいです。ぜひ本屋かコンビニで現物をご覧ください。

bunshu

撮影は、「地球の歩き方・チベット」などでもおなじみの長岡洋幸さん。長岡さんのサイトはこちら

掲載されているのは成都からランクルで丸2日かかるところにあるラルン・ガル仏教寺院とそこから200kmはなれたヤーチェン寺。長田幸康さんのご教示ではチベット語ではアチェン・ガル(亜青)だそうです。

ラルン・ガルは圧倒的なカリスマで信者を最盛期には8000人近く集めた故ケンポ・ジグメ・プツォック師が開いた仏教学院。詳細はこちら。文春のグラビアではラルン・ガルの巨大な全景がおさめられていて圧倒的な迫力です!

ヤーチェン寺は同じく長田さんによれば尼寺なんだそうです。

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2005.06.03

当面のちべもの番組

6月5日(日)09:00-10:00 NHK教育
「新日曜美術館」
→大倉集古館で開催の「曼荼羅の世界」の紹介があるかも

6月5日(日) 25:11-27:12 NHK総合
「大黄河・悠久の旅」少数民族の天地
→何回も深夜で放映されているもの。青海省の黄河源流地域

6月7日(火) 20:00-21:55 NHK-BS2
映画「キャラバン」
→ヒマラヤでのキャラバンの風景。

6月8日(水) 11:30-13:30 BSジャパン
「マン・メイド・ワンダー」
→再放送です。ポタラ宮が出てきます(15分くらい)。
4月のダライ・ラマ法王訪日の際にも再放送されたもの。

6月15日(水) 22:00-22:54 BS-i
「新中国紀行 シャングリラを求めて」
→ 四川省のシャングリラやチベット自治区ラサ。
  22日(水)17:00-17:54再放送

6月16日(木) 20:00-20:45 NHK総合
「探検ロマン世界遺産 豆蒸気世界の屋根をかける」
→インドのダージリンヒマラヤ鉄道

6月19日(日) 23:00-23:30 TV朝日
「宇宙船地球号 ブータンの郵便配達人」
→番組サイトの紹介から
 親元を離れ寄宿生活を送る子供たちの日常を通して、ブータンの環境に取り組む姿を追う。
 ブータンの郵便配達:辺境の地では、“ポストランナー”という郵便配達人が何日もかけ、野宿をしながら、子供
たちの手紙を親元へ届ける。

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2005.06.01

報告:展覧会「曼荼羅の世界」

ホテル・オークラの大倉集古館で開催の”「曼荼羅の世界」玉重コレクションチベット仏教美術”に行きました。
tanaka
ウリは15世紀様式の金剛界大日如来のタンカで、これはこの展覧会の図録(タンカの精華―玉重コレクション)の表紙にもなってます。

5月29日は田中公明先生のギャラリートークということで、主要な作品の解説付き。これで入場料1000円のモトは取れました。

guru
80点あまりのタンカやマンダラが展示されてましたが、私が興味を持ったのはパドマサンババのタンカ(写真。図録から転載しました)でした。図録の解説では”時代が下がるにつれて神威を強調するため、目を見開いた威圧的な表現になるが、本作品には威圧的な表情は見られない”とのことでした。

チベットで見慣れた典型的なパドマサンババの姿は右下のこちらですが、確かに随分印象が違いました。padmasambhava-smなお、画像の出元はこちら。

で、この展覧会ですが、6月19日まで。
これから見る方、見られないが見たい方、見たが追体験したい方への情報。

・NHK教育テレビの新日曜美術館が取材に来たそうで、6月5日(日)の放映(午前9時~10時 午後8時~9時(再))で取り上げられるかもということでした。

・次回の田中公明先生のギャラリートークは6月19日(日)14:00-。最終日です。

オマケ情報。この展覧会は東京の弁護士である玉重先生の個人コレクション
玉重先生はTV東京の”開運なんでも鑑定団”にも出演されてます。
このときはチベット仏教美術ではなく、中国の陶器を出品されてましたが

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