Lonely Planet Tibet 新刊
欧米ではおなじみのガイドブックLonely Planet(ロンプラ)からチベットの改定刊が出ました。
Lonely Planet Tibet (6th edition,May 2005)
Amazonのサイトで紹介されてる表紙写真とは現物は違います(笑)。掲載の写真が現物。土壇場で差し替えがあったんでしょうか。
内容については、いきなりダライ・ラマ法王の序文掲載。
概略、
・チベットの問題は簡単なものではないが、チベットの文化と、チベットの内外で起こっていることについて、誤解が広まっているが、先入観のない人がチベットの現実とは何かを自分で見つけることを歓迎してきた。
・チベットの観光産業は発展しているが、ロンプラガイドは信頼できる確かな情報を旅行者に提供し続けてきた。これらの基本的な情報を得ておくことで、旅行者は、チベットで出会うことについて備えることができるであろうし、それぞれの人にとって自分の頭で、目の前にある現実の評価もできるであろう。
・遠くない将来にチベット問題について、両者が納得できる解決に至ると信じている。自分が唱えてきた厳格な非暴力の方法が中国の社会において支持と支援を集め、それが建設的な対話に寄与すると信じている。
同時に、チベットを訪れる人が増えるに伴い、平和的な解決の正しさを支援する人が増えると確信している。
ロンプラガイドというと、こういう政治的というかのを超えて、いかに安く安全に旅行できるかを紹介するという情報系に徹してきたという印象があって、ダライ・ラマ法王序文は驚きました。
あと、ロンプラガイドを持ち上げてるけど、ダライ・ラマ法王が実際に読んでるのかな~。
内容は結構細かいです。
主要各寺院のコルラ(巡礼)ルートが書いてあったり、ヘンにマニアック。
ラサでは、Rigsum Lhakhangてのがメンツカンのそばにあるんですね。知らなかった。
チベット自治区全域ということで、東チベット(カム)やカイラス地域のほか、四川、雲南ルートもカバー。
ついでにトレッキングルートも掲載。
ま、よく見ると、
ジョカンのシャカムニ堂(Jowo Lhakhang)の記述で、
・巡礼はシャカムニ像の左足に額をつける
(←両足だと思うけど)
・シャカムニの後ろにはダライ・ラマ7世と13世とツォンカパの像がある。
(←後ろにあるのは大日如来だと思うけど)
となんかヘンなところも。
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Comments
わあ。チベット亡命政府の印章とサインつきのよくみる書式の序文なんでしょうか。本土へ持ち込めないガイドブックになっちゃってたりしてー…。
Posted by: うらるんた | 2005.06.23 01:01 AM
その通りで、雪獅子の印章+サイン付きです。
さすがに写真はありません。
他のチベットガイドブックをみると、Dorje,"Tibet Handbook"(2005)も同様。
現地に持っていけないんじゃ、ガイドブックの用をなさないんでしょうし、文章はOK,写真は不可あたりが暗黙のオチどころってことでしょうか。
Posted by: ちべ者(管理人) | 2005.06.23 02:14 AM
旅行人ノートも次の版では御真影解禁かな(^^;
全部そうなっちゃえば同じことですよね。
あ、「歩き方」は転ばないか。
Posted by: 長田 | 2005.06.23 10:37 PM