報道:高度世界一、チベット初の鉄道建設が急ピッチ
読売新聞6月28日朝刊に掲載。
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記事の冒頭は
【ラサ(中国チベット自治区)=加藤隆則】世界一の高度を走る、チベット初の鉄道「青蔵鉄道」(青海省ゴルムド~ラサ間、全長1142キロ、平均海抜約4500メートル)の敷設工事が、来年7月の試運転に向け急ピッチで進められている。ラサ北方100キロのヤンバージンを27日、訪れると、現場には「鉄道建設は各民族に幸福をもたらす」のスローガンが大きく描かれていた。
【解説】
夏になると、中国政府の外交部とチベット自治区政府が共催して、北京駐在の外国メディア記者によるチベット自治区視察ツアーが開催されてます。
中国の外国メディア記者は自由に中国国内を取材できず、特にチベット自治区なんて取材にいけません。
そのあたりの事情は信田謙三「北京特派員」(平凡社新書)に詳しいです。
中国側は、中国政府の下でチベットは上手くいってます、というように今回のようなチベット・青海鉄道の建設現場あたりを見せ、外国記者側は「ダライ・ラマとはどうなんですか」とチベット自治区政府のエラいさんに聞いて当たり障りのない回答をもらってくるというのがここ最近数年の風景。
もっと前はチベット自体が珍しかったこともあり、結構映像がTVで流れたり、新聞で記事になったりしてましたが、最近はそういうことで単に記者さんの夏休み代わりの見学ツアーになってるとの印象。
見学場所は、ポタラ宮のような観光名所に加え、チベットの経済社会発展状況てことで、ヤンパーチェンの湯泉とか、ラサ郊外のビニールハウス農場とか、ラサビールの工場とかが過去ありました。
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