報告:展覧会「曼荼羅の世界」
ホテル・オークラの大倉集古館で開催の”「曼荼羅の世界」玉重コレクションチベット仏教美術”に行きました。
ウリは15世紀様式の金剛界大日如来のタンカで、これはこの展覧会の図録(タンカの精華―玉重コレクション)の表紙にもなってます。
5月29日は田中公明先生のギャラリートークということで、主要な作品の解説付き。これで入場料1000円のモトは取れました。
80点あまりのタンカやマンダラが展示されてましたが、私が興味を持ったのはパドマサンババのタンカ(写真。図録から転載しました)でした。図録の解説では”時代が下がるにつれて神威を強調するため、目を見開いた威圧的な表現になるが、本作品には威圧的な表情は見られない”とのことでした。
チベットで見慣れた典型的なパドマサンババの姿は右下のこちらですが、確かに随分印象が違いました。なお、画像の出元はこちら。
で、この展覧会ですが、6月19日まで。
これから見る方、見られないが見たい方、見たが追体験したい方への情報。
・NHK教育テレビの新日曜美術館が取材に来たそうで、6月5日(日)の放映(午前9時~10時 午後8時~9時(再))で取り上げられるかもということでした。
・次回の田中公明先生のギャラリートークは6月19日(日)14:00-。最終日です。
オマケ情報。この展覧会は東京の弁護士である玉重先生の個人コレクション。
玉重先生はTV東京の”開運なんでも鑑定団”にも出演されてます。
このときはチベット仏教美術ではなく、中国の陶器を出品されてましたが。
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Comments
これ、絶対グル・リンポチェだってわかんないですよね!
チベット人でもわからないと思う。
Posted by: 長田 | 2005.06.03 11:36 PM
東チベットかネパールで制作されたものでは、ということでした。
両端に修行のパートーナーだった2人の妃がいますね。
蓮の花の上に乗ってるし。
そういえば、”桃太郎侍”がチベットでリメイクされたら「パドマサンババ侍」になるんでしょうか。
「蓮から生まれたパドマサンババ」で、悪辣な仏敵をばったばったと。
Posted by: ちべ者(管理人) | 2005.06.03 11:54 PM