« 雲南(シャングリラ)ーラサバス開通 | Main | Lonely Planet Tibet 新刊 »

2005.06.20

チベットのガイドさん

中村さんの「チベット茶館」で、ウイグルとチベットのガイドさんの記事がありました。

で、チベット自治区旅游局のサイト「中国西蔵旅游」で、6月10日時点のチベット自治区での”規範研修”を受けて、試験をパスした観光ガイドさんのデータが掲載されてました。
規範研修とは、国家旅游局あたりが決めたカリキュラムに則った研修コースてことでしょう。筆記試験と実地でガイドする実技試験があるとか。

現在チベット自治区の観光ガイドは合計646人。
で、話せる言語別に見ると

言語 ガイド数 うち チベット人 チベット人シェア(%)
漢語 295 48 16
英語 286 233 81
日本語 43 23 53
独語 10 8 80
仏語  9  7 70
 その他、スペイン語1人、広東語ガイドが2人。

ガイドさんにも全国級と地方級があるんだそうです。
上記の43人の日本語ガイドで全国級は36人。うちチベット人は22人(61%)。残余の7人はチベット地方級。

チベット人以外は漢人です。さすがに回族とかはいないか。
基本的に個人旅行なんで、ガイドさんと交流はないので、実態はわかりませんが、データ見る限りでは、チベット人比率が割と高いですね。ただし、ドイツ語とかフランス語は数が少ないので、シェアを論じるのは意味があるかどうかという問題はあるけど。

で、日本語ガイドは英語ガイドに比べてチベット人のシェアが低いけど、英語はチベットの中学高校でも教えているせいか、それともインドやネパールで勉強してきた人が多いのか・・・。
あと、最近までチベットの大学では日本語学科がなかったという事情もあるかも。今後に期待。

で、04年のチベット自治区への外国人旅行者数は合計で大体9万人弱で、地域別にみると、

地域 人次
アジア 27,911
欧州 33,666
南北アメリカ 20,311
大洋州 4,694
アジアは日本を含めて、他には韓国、シンガポール、タイなど。

中国本土からは87万人次くらい来てるそうです。
このほかに香港、マカオ、台湾で7千人次あたり。

「人次」というのは”延べ人数”。定義はよく判らないんですが、一人がラサ、ツェタン、シガツェと行くと3人次、ってことかな?

日本だけのデータはネットでは見つからなかったですが、アジアのほとんどが日本でしょう。
99年データだと、日本11,409人、韓国880人、シンガポール1,130人。タイ323人。
>こっちは「人」。

旅行者数とガイド数を比較してみると、
99年のシェアを基に、アジアの旅行者数の8割が日本人として2万人次でガイドさんは43人。単純計算でガイドさん一人当たり客数約450人次。
その他が7万人弱として、英語+独語+仏語でガイドさん約300人。単純計算でガイドさん一人当たり客数約230人次

この観光客数にはガイドなしの個人のバックパッカーのような人も含まれている(実感的にはこちらの方が大多数という気もするけど)ので、実際にガイドさんが1年に面倒を見る客数はもっと少ないハズですが、こうしてみると、チベットの日本語ガイドさんって結構大変みたいですね。

ドイツ、フランスも日本並みに来てるようですから、独語、仏語ガイドも日本語並みに大変そうですが、彼らはいざとなれば英語ガイドでなんとかなりそうだし。

チベット人で、日本に来て、新宿のラーメン屋でバイトしながら日本語を学び、今はラサで日本語ガイドやってる人もいるとか。最近読んだ本にあったけど、どの本か思い出せません・・・・。

原文はこちら
統計データの出典はこちら
99年のデータは「西蔵50年 旅游巻」(民族出版社 2001年)

【追記】コメントを受けて一部記述を修正しました。「人次」の扱いです。

|

« 雲南(シャングリラ)ーラサバス開通 | Main | Lonely Planet Tibet 新刊 »

Comments

ガイド事情はだいたいそんなもんだと思いますが、
日本から二万何千人も行ってますかね???
許可証用のダミーの名前とか
そのままカウントしてるのかな。

Posted by: 長田 | 2005.06.21 10:35 PM

たしかに99年と04年比較して倍増てのはないか・・・。

04年データは”人次”。
日本語では「延べ人数」。
ラサ、シガツェ、ツェタンと行くと3人次かな?

ところが99年データははっきり「人」。

で、記事は修正しておきます。

Posted by: ちべ者(管理人) | 2005.06.21 11:37 PM

おつかれさまです。
そういえば、差別化を狙って韓国語を勉強するガイドなんてのも現れてますね。
チベット行きの人数については、
茶館の中村さんの実感をお聞きしたいと思いますが(^^;

Posted by: 長田 | 2005.06.22 12:41 AM

こんにちは、ご無沙汰しています。

>最近までチベットの大学では日本語学科がなかったという

というくだりですが、最近出来たのでしょうか? アムドに出来たということでしょうか。ラサでは2年間の日本語ガイドクラスが修了した後は無いと思うのですが。

Posted by: WW | 2005.07.02 06:52 AM

>WWさん
チベ大に正式に日本語学科ができた(できる?)と人づてに聞きました。

Posted by: うらるんた | 2005.07.02 10:35 AM

私もそれを聞いていたので。
ただ、確かに西蔵大学サイトに日語系の記事はないですが。
あと、2004年度実績として日中技能者交流センターから西蔵大学に日本語教師が派遣とされてますね。
http://www.jcsec.or.jp/gaiyo/gaiyopage/daihaken-2.html

Posted by: ちべ者(管理人) | 2005.07.02 11:13 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference チベットのガイドさん:

» 『カンボジアからの手紙〜市川絵美子のお話』 [ど風呂グ(仮)]
******************************************** 国や人種や言葉って、結局なんか関係ないみたい。 まして上とか下とかどうでもいい。 みんな一緒だって思った。 すごく毎日がね、濃かったんだ。 私の心がね、いつもいつも温かいものでつまってたんだ。 ..... [Read More]

Tracked on 2005.07.29 12:37 AM

» 『ダンシング・ハバナ』(☆☆☆☆) [ど風呂グ(仮)]
うだるような暑さが続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? こんな暑い日には、何にも考えないで、純粋に音楽と踊りを楽しめる、 Hotな映画がお薦めです! この映画の舞台は、フェデル・カストロによる革命が近づく1958年のキューバ。 そんな不穏な時代のキュー..... [Read More]

Tracked on 2005.07.29 01:53 AM

« 雲南(シャングリラ)ーラサバス開通 | Main | Lonely Planet Tibet 新刊 »