« July 2005 | Main | September 2005 »

2005.08.31

チベットは電気マニ車の夢をみるか

休みで北京と内蒙古はフフホトに行ってきました。

フフホトでは草原ツアーはパスしてチベット仏教のお寺へ
denkimani

有名なところで明代に創建された寺院で席力図召というのがあります。
で、そこの売店で「電気マニ車」が売られてました。

大きいのは160元(2400円位)、小さいのは120元(1700円位)。
外見はやはり正統派とは違いますが、中を見せてもらったら、きちんとお経が入ってました。

電気仕掛けなので、当然コンセントに差しとけば停電するか電気代滞納で止められるまで回り続けます。ついでに「オンマニペメフム」が電子音で流れるというスグレもの。実際の様子はビデオに撮りました。実際にご覧になりたい方は こちら
AVI形式で7Mbあります。長さは30秒。

WINならメディアプレイヤーで再生できます。Macはよく判りません。
音はカメラのサウンド機能がイマイチなので小さいかもしれません。ボリューム上げてみてね。

売店のおねえさんは「ウチや職場に1台あるといいよん」と言って熱心に売り込んできたけど、さすがにねぇ。
ウチで使うとなると変圧器(中国は220ボルト)も要るからタイヘンだし。職場は神も仏もないところなんで・・・・。
ついでに実際にお経が入ってるんで結構重いです。

あ、そういえば、こんなもの作ってる工場はどこにあるのか聞くの忘れた・・・・。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2005.08.25

05年9月期 当面のチベットもの番組

○「テレビ寺子屋」フジTV系列
9月~11月(放送時期は各地域でばらばら) フジテレビ系列
チベット人女性歌手 バイマ・ヤンジンさんの講演
・「天に一番近い大地 チベット」
・「チベットから嫁に来た歌姫」

○「ヒマラヤに架ける橋」
08.27(土)15:00-16:00 BS-i
ネパールの山村に橋をという作家根深誠氏の悲願
舞台はネパールのドルポ。

活動のご紹介はこのサイトでも。こちら

○映画「キャラバン」
09.01(木) 24:30-24:20 NHK-BS2

1999年の映画。どんなものかは例えばこちら

○「新シルクロード」第7集 青海・天空をゆく
09.18(日)21:00-21:53 NHK総合
(09.12(月)21:00-22:00にNHK-Hiで先行放映)

番組サイトの宣伝は
青海省の省都・西寧(せいねい)から広大なツアイダム盆地に入り、青海湖を経て西に進み、アルチン山脈を越えてタクラマカン砂漠の西域南道・米蘭(ミーラン)に至る青海の道は、平均標高が3500メートルを越える「天空のシルクロード」。

○「風間トオルの大冒険!中国幻の桃源郷 シャングリラに不老長寿の水を求めて」
09.29(木)21:00-22:54 TV東京

九寨溝から四川省のチベット地域ってあたりでしょうか?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.08.23

本:多田等観―チベット大蔵経にかけた生涯

書名:多田等観―チベット大蔵経にかけた生涯
著者:多田 明子、山口 瑞鳳
版元:春秋社
値段:3500円+税
tada

ダライ・ラマ13世の治世の1913年(大正2年)から1923年(大正12年)まで、西本願寺の大谷光瑞の命でチベットに派遣され、ラサのセラ寺に滞在して、仏教の研究を重ねた多田等観氏の記録。

多田等観氏については、
Wikipediaだとここ
等観氏が住んだ市原市の郷土資料館のサイトでの紹介は こちら

確か、最初にブータンに足を踏み入れた日本人でもあった、ということでしたっけ。

内容は、
・東大で多田氏のチベット語の講義を受けた山口瑞鳳先生の序文
・多田等観氏の日記による年譜や書簡などや筆者多田明子さん(等観氏の三女)による「父のこと母のこと、思い出すままに」と題された追想
・これまで未発表だった「西蔵事情」(入蔵記録、チベット事情、ラサの生活、チベットの歴史、仏教の事情)

多田明子氏の追想では、10年間のラサでの修行のあとを振り返り「私は、普通の人が一生かかってもしきれないほどの苦労をチベットでしてきた。だからこれから一生遊んで暮す」と夫人に述べたそうです(本書p204)。

チベットでの修行では最高位のゲシェ(博士号)を得て、日本に戻り、東大等やアメリカの大学でも教鞭をとった碩学というイメージでしたが、こういう肉声を聞けて意外でした。

「西蔵事情」はこれから読みます。また気づいたことがあれば書きます。

これまでの多田等観先生の本は、
「チベット滞在記」 牧野文子編 白水社 1999年
「チベット」多田等観著 岩波新書 昭和17年(1982年復刻)
がありますが、ともに在庫切れみたいです。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2005.08.18

チベットの空港建設

西蔵信息中心から。
map_tibe

・チベット自治区のアリ(阿里)では、既に国家発展改革委員会から資金を得て、空港建設予定地の地質調査を実施中。

・四川省の甘孜チベット族自治州の康定(ダルツェンド)でも空港建設を予定。

アリの空港建設は既にこのサイトでも話題にしました。08年供用開始予定。詳細はここ

原文はこちら

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.08.14

チベットものビデオな日々

池袋でジンギスカンを食べようと歩いてて、道端の中古ビデオ屋で山積みされたなかから、「クンドゥン」をGetしました。1997年のアメリカ映画。マーティン・スコセッシ監督。
kundun

あらすじは一例としてはこちら
レンタル落ちで280円!。
これは私が買うしかないだろう、さもなくばゴミになるなという直感的出会いでした。

redsnow

そういえば、長田幸康さんのご教示ですが、最近、「レッド・スノー」という中国制作のチベットもの映画があるそうですが、どういうのでしょうか?
sasamoto

ジャケットをみるとなんとなく、笹本 稜平さんのチベットもの「天空への回廊」の世界かと。

中国の軍事モノだから、勇敢な解放軍戦士が、胡錦濤同志を総書記・国家主席・中央軍事委員会主席とする党の正しい指導の下、民族団結して、帝国主義者・分裂主義者の策動に鉄槌を・・・てな展開なんでしょうか。

今日はウスいネタで失礼しました。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2005.08.12

記事:ネパール・ドルポの橋

今日、8月12日(金)の日本経済新聞の最終面に根深誠さんによる「桃源郷に友情の架け橋:ヒマラヤの村、人や家畜の命奪った川に手作り」が掲載されています。ネットには掲載されていないようです。

根深誠さんは「遥かなるチベット―河口慧海の足跡を追って」(中公文庫)の著者。

ネパールのドルポ地方で河口慧海のたどった道を調査するなかで通った村に流れる川には橋がなく、代わりにロープが渡されていて、それにしがみついて川を渡るしかなく、雨が降れば増水して人や家畜が流されることもあると聞いて、寄付を集め、私財を投じ、さらには日本の外務省の無償援助も得て(リンク先の03年10月21日記事)、橋を架けるというお話。

これについては、既に「ヒマラヤに架ける橋」としてBS-iで放映されてます。8/27(土)15:00~16:00には再放送。写真はそのサイトから借りてきました。doipo


あと、記事によれば、資金不足を補うために現地の作業を収めたDVDも出すとか。

で、日経新聞の最終面といえば、不倫カップルが変態プレイを展開するぶっちぎりのエロ小説、渡辺淳一センセの「愛ルケ」こと「愛の流刑地」が連載されてます。

この根深さんの記事も、この「愛ルケ」の上にあり、電車の中で広げて読んでると、「あ、”愛ルケ”を堂々と読んでるエロオヤジ!」とみられるのがツラいところで。

ちなみに、その「愛ルケ」の方にも興味があるという方(笑)は、「にっけいしんぶん新聞」をどうぞ。卓越なツッコミがナイス。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.08.04

ラサのショトゥン祭

ラサでは8月4日にショトゥン(ヨーグルト祭)が開幕。僧侶は夏の間お寺にこもって修行する期間がありますが、それが明けての打ち上げみたいなものでしょうか。
ブッダが悟りを開く過程で苦行したが、やはり苦行は意味がないとわかったところで、村の娘がブッダにヨーグルトを差し入れたてのにちなんで、という話、だったかな。

sho

デプン寺では恒例大タンカの開帳が行われました。写真は西蔵信息中心から借りてきました。

北京駐在の日本人メディアのチベット訪問ツアーもこの時期にあわせて行われたようです。
記事として、共同通信が流してます。記事の冒頭は

チベット最大級の仏画公開  ラサの寺で伝統の夏祭り

 【ラサ(中国チベット自治区)4日共同】中国チベット自治区ラサ郊外の哲蚌寺(てつぼうじ)で4日、チベット民族の伝統的な夏祭り、雪頓節(せつとんせつ)が始まり、チベットで最大級のタンカ(チベット仏画)が山の斜面に公開された。


 
 ”哲蚌寺(てつぼうじ)”てのはデプン・ゴンパ。”雪頓節(せつとんせつ)”てのがショトゥンになります。
チベット語を無理やり漢語にあてて(哲蚌:Zhuhfeng、雪頓:Xuetun)、さらにそれを日本語読みするからワケがわからなくなってますね。  

 記事の全文はたとえばこちら。(岩手日報)。
 
 このデプン・ゴンパの大タンカ開帳はチベットの夏の観光の目玉になりつつあり、今年はチベット自治区成立40周年でもあり、ラサ市政府も大タンカ開帳にあわせてラサ訪問の大プロモーションキャンペーンを実施。ま、たとえば経済交易商談会とか美食祭とか、いかにもありそうなお手軽企画ばっかですが。
 
 内容の詳細をみたいという奇特な方はこちら(英語)。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

« July 2005 | Main | September 2005 »