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2005.08.23

本:多田等観―チベット大蔵経にかけた生涯

書名:多田等観―チベット大蔵経にかけた生涯
著者:多田 明子、山口 瑞鳳
版元:春秋社
値段:3500円+税
tada

ダライ・ラマ13世の治世の1913年(大正2年)から1923年(大正12年)まで、西本願寺の大谷光瑞の命でチベットに派遣され、ラサのセラ寺に滞在して、仏教の研究を重ねた多田等観氏の記録。

多田等観氏については、
Wikipediaだとここ
等観氏が住んだ市原市の郷土資料館のサイトでの紹介は こちら

確か、最初にブータンに足を踏み入れた日本人でもあった、ということでしたっけ。

内容は、
・東大で多田氏のチベット語の講義を受けた山口瑞鳳先生の序文
・多田等観氏の日記による年譜や書簡などや筆者多田明子さん(等観氏の三女)による「父のこと母のこと、思い出すままに」と題された追想
・これまで未発表だった「西蔵事情」(入蔵記録、チベット事情、ラサの生活、チベットの歴史、仏教の事情)

多田明子氏の追想では、10年間のラサでの修行のあとを振り返り「私は、普通の人が一生かかってもしきれないほどの苦労をチベットでしてきた。だからこれから一生遊んで暮す」と夫人に述べたそうです(本書p204)。

チベットでの修行では最高位のゲシェ(博士号)を得て、日本に戻り、東大等やアメリカの大学でも教鞭をとった碩学というイメージでしたが、こういう肉声を聞けて意外でした。

「西蔵事情」はこれから読みます。また気づいたことがあれば書きます。

これまでの多田等観先生の本は、
「チベット滞在記」 牧野文子編 白水社 1999年
「チベット」多田等観著 岩波新書 昭和17年(1982年復刻)
がありますが、ともに在庫切れみたいです。

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Tracked on 2005.08.24 09:57 AM

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