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2006.03.29

当面のチベット関係TV

03.30(木) 21:00-23:24 フジテレビ
「世界の絶景100選
ダージリンのヒマラヤ鉄道も出てきます。
番組サイトはこちら

(以下、既にご紹介済み)

03.30(木)17:00-17:15 NHK-BS2

「中国名園紀行 避暑山荘」
  河北省承徳にある清朝に建設された、皇帝のための読んで字のごとくの夏の離宮。
チベット・ラサのポタラ宮を模した普陀宗乗之廟があり(写真)。詳細はこちらとかをどうぞ。minipotala

03.31(金) 05:00-05:55 NHK-BS2
「天空の大パノラマを行く~青海チベット国道2000km」
昨年の再放送です。ゴルムドからラサまでの青蔵公路。 明らかに中国側スタッフが制作したというのがよくわかる内容です。 軍隊のコンボイが堂々と出てきたりとか。

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2006.03.23

ラサで1987年以来2度目のゲシェ・ラランバ誕生

西蔵信息中心にでてました。

3月22日、ラサで1987年以来2度目のゲシェ・ラランバの学位授与式がジョカン(大昭寺)で挙行されたそうです。geshe

 80年代末に起こった民族紛争により、このような宗教行事は停止(>報道はそういっているが、実際は”禁止”だったんでしょう)されてましたが、昨年05年6月に復活。

 そのときの模様はここでも記事にしました。こちら。 裏るんたさんの”ちべログ”の記事はこちら。  

 昨年、学位を授与されたのは70歳代の僧侶6人。このときは名誉博士号みたいなものかと思いましたが、今回学位を授与されたのは、平均年齢44歳の7人。セラ寺、デプン寺、ガンデン寺とジョカンに在籍。geshe2

  44歳ということであれば、今後、後進の育成に貢献することが期待されるということでしょうか。

 でも、この”ゲシェ・ラランバ”という称号について、河口慧海の「チベット旅行記」によれば、(ラハーランバのゲバセーとなってますが)

年々このモンラム(注:チベット正月のお祭り)の間に3大学(注:セラ寺、デプン寺、ガンデン寺)から16人ずつ選抜して、ラハーランバのゲバセー(特別の博士号)になる。すなわち、ラサ府のモンラムの時に得たところの博士という意味で、博士の中でも最も名誉ある博士である。その問答試験に応ずるものは、三大学中でも屈指の学僧が選ばれてでるので、普通の学僧はもちろん出られない。(旺文社文庫版”モンラムの祭典”)

 とあり、チベットの正月の大祈祷会ともいわれる”モンラム”の中での問答を経て選抜されるもののようですが、昨年の復活第1回目が6月だったというのは・・・。
 
 本来の学位・称号のあり方が変わっているってことでしょうか?

記事原文はこちら。 写真はこちら

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2006.03.22

THF講演会(その2)

承前:

 3月19日におこなわれたチベットヘリテッジファンドの東京講演会のレポートです。

参加者の皆さんからの質疑応答で主なものから。 060319THF3

(Q)このような活動を行ううえで、地元政府との関係はどうしているのか?

・チベット自治区では外国人NPOが活動するのは難しいが、それ以外の四川省や青海省のチベットエリアではOK。地元政府と良好な関係を築くに越したことななく、THFも努力しているが、問題点は、中国では外国人は信用されないこと、また、修復等のための資金を外部から持ってきても、それを中国の建築会社に流すことが期待されていること。THFは現地で、直接ウデのいい職人を雇うことにはしているが。

(Q)ラサでは世界遺産の指定も行われたが、伝統建築の保存については影響があるのか?

・ラサの伝統建築保存活動については、2000年に地元政府から、既に保存活動は十分行ったので、ということで活動に関するTHFとラサ市政府との契約が終了した。
 それ以降も、伝統建築を壊して、質の低いコンクリートの建物に立て替えることが行われている。事実、UNESCOから世界遺産に指定されているジョカン(大昭寺)についても、一部建物を壊して、住居に立て替えるということが行われた。この住居も壁が薄く、通風も悪く、質が低いものである。 そもそも世界遺産に指定されれば、このようなことはできないなずなのだが、UNESCOから何も申し立ては行われていない。

(Q)ラサで伝統建築の破壊が続いていることに対して、どのようなことができるのか?

・国連のUNESCOでさえ何もできないのであるから、NPOであるTHFには限界がある。しかし、これまでTHFが育成してきたチベット人の職人さんたちが、これからも伝統建築の保存補修に貢献していくことになる。そういう形で、歯止めをかけることはできる。

 THFスタッフのAlexander氏は講演会の翌日、バンコクに向けて出発し、モンゴルのプロジェクトのあと、4月にはラダック入りして、冬まで現地で旧市街の保存活動をするということでした。

 今後とも、チベット・ヘリテッジ・ファンドの活動についてのご紹介を続けていきたいと思います。よろしくお願いします。

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2006.03.21

報告:チベットヘリテッジファンド東京講演会

3月19日に東京品川区の唯称寺で開催されました。
30人ほどの方にお集まりいただきました。 060319THF2

講師のAndre Alexanderさんと平子豊さんから、チベットヘリテッジファンド(THF)がこれまで取り組んできたチベット伝統建築の保存活動の取り組みとして
・チベット自治区・ラサでのムルニンバ・ゴンパの改修活動、ジョカン(大昭寺)の建築や文物の調査記録(documentation)、バルコルの伝統家屋の保存活動

・青海省や四川省(カム地区)での寺院や仏塔の改修活動

・モンゴルでのチベット仏教寺院復興

・インドのラダック・レーでの旧市街の伝統建築保存、改修 等について紹介がありました。

実例として、ラサのバルコルにあるムルニンバ・ゴンパの改修風景。

左が改修前で右が改修後となります。
   ka23_se00
ka23_cy98_2←1998年の改修前

          2000年の改修あと→  



特にTHFのチベット伝統建築の保存活動で重要なことは、チベット現地の伝統技能を伝承させる職人を育成し、そういう人たちに実際の作業をしてもうらうということで、これまで育成した職人は300人近くにも及び、ここで技能を身につけた職人さんはラサのみならずカムやアムドにも出向いて活躍しているとのことでした。

page_20_topcoverたとえば、チベットの家の屋根は写真のように土を突きかためて作るん(Argaという)ですが、これにも職人さんがいるということで、このような写真に写ってるオバさんがこの屋根つくりの専門家ということで、ウデを見込まれてラサからはるばるカム(四川省)のお寺の改修に派遣されたんだとか。

この屋根つくりのアニメがTHFのサイトでみられます。 こちらで、”quick menu”をクリック。さらに一番上の"Arga”をどうぞ。

(続く)

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2006.03.18

青海ーチベット鉄道

青海ーチベット鉄道については、今年7月1日に旅客列車の試運転開始。現在は開通に向けて貨物列車で試験運転してるとか。写真は貨物列車。
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上海の”上海商報”の3月17日つけ記事では、青海ーチベット鉄道の運賃などの記事がでてました。

・開通の暁には北京、上海、成都、広州から直通列車がでる。現在は、ゴルムドーラサで線路設備準備”100日大会戦”展開中。(>すげーネーミングだ。)

・列車は16両編成。チベットの気候に対応するため、完全密閉式で、酸素供給装置もある。ゴルムドーラサの間には19の駅がある。青海湖、長江源流、チャンタン草原等の風景も鑑賞できる。

・運賃について、寝台(硬臥でしょうか?)は、成都ーラサで600元(9000円位)前後、上海ーラサで1000元(15000円くらい)程度といわれている。

最初は旅行客でブームになるだろうが、青海ーチベット鉄道の本体で330億元(4800億円)のほか、沿線の環境保護に12億元(180億円)以上も投入しており、少なくとも上海ーラサでは赤字となる可能性が高い。北京、成都からは毎日運行だろうが、上海からは隔日運行となろう。

ちなみに、330億元(4800億円)というとどんなものかというと、、
・明石海峡大橋の建設費が5000億円
・北京オリンピックの会場建設費が200億元くらい

記事原文はこちら



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2006.03.12

チベット支援サイトハッキングされる

3月10日はチベット民族蜂起記念日でしたが、その日に、チベット支援関係サイトがいくつかハッキングの被害にあったそうです。誰がやったかはわかっていませんが、そりゃ、どういう関係者かは一目瞭然というか。

完全にサイトが破壊されたのはチベット人権・民主センター(Tibet Centre for Human Right and Democracy:TCHRD) 。ただし、現在(3月12日夜)では復活してるようです。

Misstibet  さらに、Miss Tibetのサイトまでハッキングされ、データが破壊されたそうです。現在トップページをみると、2006年のコンテストに向けて準備中だったが、ハッキングでデータが破壊され、既に参加申し込みした人はもう一度申し込みを送ってくれ、といったことが書いてあります。

ネタ元はこちら

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2006.03.11

当面のチベット関係TV

衛星で、しかも、再放送のみですが。

03.17(金) 12:15-13:30 NHK-Hi
”地球に好奇心 実りの秋の恋物語 インド・スピティ谷”
03年に放映されたものの再放送。

03.18(土) 13:00-14:00 BS朝日
”牛山純一 20世紀の映像遺産--チベット4000メートルの秘境に生きる”
83年か84年頃の映像でしょうか。

03.21(火) 08:15-09:00 NHK-BS2
”世界心の旅選 ーブータン 養老孟司”

97年に放映されたものの再放送でしょうか。

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2006.03.10

【来週】チベット・ヘリテッジ・ファンド東京講演会

本サイトでも既にご案内しているように、ラサやラダックなど、チベット文化圏の伝統建築の補修、保存活動を行っている国際NPO、チベット・ヘリテッジ・ファンド(THF)の東京講演会がいよいよ来週に開催です。

まだまだ参加者大募集中です!

日時:2006年3月19日(日) 午後3:00~午後5:00(開場は14:50です)

講演会場:唯称寺(東急目黒線 武蔵小山駅下車徒歩4分) 地図はこちら

講師:  アンドレ・アレクサンダーさん(Tibet Heritage Fund 代表)   
     平子 豊さん(THF 中国プロジェクト責任者)

詳細は本サイト06.02.22付け記事に こちら

THFから、講演で使用するスライドを一部もらいましたので、ご紹介します。

THF-2お寺での下水管(だと思います)敷設工事。

THFは、チベットの伝統建築を後世代に引き継ぐべく、単なる工事だけではなく、伝統建築の職人の育成なども含めた伝統的建物の保存活動を行っています。

しかし、単に古いものを古いまま残しているわけでもありません。たとえば、さすがに衛生環境(トイレだの水道だの)も昔のまま、というのでは、そこに日常住む人々にとっては、”古いままだと非衛生的だし、壊して新しいものに立て替えよう”というのも当然の考え方です。

そこでTHFは、伝統建築の外観に影響を及ぼさないかたちで、このような居住環境インフラの向上も行っています。

THFの作業現場でのひとこま。
現地チベットでの伝統建築の技法の保存のための職人育成も行ってきており、ウデをあげた職人さんは、これまたTHFの活動で、モンゴルのチベット寺院の復興・保存に派遣されているとか。

THF-1講演会では、単に建築の話だけではなく、チベットで実際に現地の人とともにプロジェクトを行ってきたなかでの、”チベット流シゴト術”や、現地の人のこのような伝統保存に対する考え方といったお話もしてもらうつもりです。

チベットに滞在する外国人の多くは旅行者で、ごく少数の語学等の留学生がいますが、THFのように、チベットで実際に仕事をしてきた外国人は本当に貴重な例だと思います。

ご参加をお待ちしています。

ご参加の申し込みは、本Blog”ちべ者”管理人 浅田 tibemono@yahoo.co.jpまで。

また、THFは京都でも講演会を予定しています。

日時:2006年3月14日(火)午後4:30~午後6:30
講演会場:大谷大学響流館3F メディア・ホール

詳細は こちら

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2006.03.04

06年3月期のTV

随時改定します。

3月5日(日) 19:55-20:00 NHK総合
シリーズ世界遺産100「ダージリン・ヒマラヤ鉄道~インド」

番組サイトはこちら
私が見たい世界遺産第6位”なんだそうです。鉄ちゃんの組織票支持ありか(笑)。

3月10日(金) 16:00-18:00 NHK-Hi
”天空への道 茶馬古道の人々”
03年に放映されたものの再放送。 関連サイトはこちら

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2006.03.01

ロサル、タシデレ!

遅くなりましたが、2月28日はチベット新年(ロサル)。
おめでとう。
losar
チベット暦では火・狗の年、当面の大きなイベントは7月に予定されているチベットー青海鉄道の開通でしょうか。漢語だと、列車は”火”車だけど、偶然か。

写真は、ダラムサラのツグラカンでの新年法要。
ここから借りてきました。

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