続:護国寺の砂マンダラ
7月24日(月)に東京護国寺で、インドからチベット仏教僧侶を招いての砂マンダラ制作について。
この日は、声明が終わったあと、インドのギュトー寺の僧侶、ギャルツェン・ロト師の講演もありました。大体こんな内容であると私は理解しました。
1.ギュトー寺院の生活
ラサで創建。530年の歴史がある。1959年にダライ・ラマ法王がインドに亡命されて以降、インドに再建。現在はダライ・ラマ法王が住まうダラムサラにある。
現在は400人の僧侶がいる。うち100人は最近入ってきた僧侶。生活については、
朝04:30起床 2時間の勤行。07:00終了。
09:00-10:00は経典の勉強で10:00にはお茶が出る。そのあとは論理学や文法の勉強。
12:00には昼食。13:30まで昼休み。午後は15:00に休憩を挟んで、お経を暗記するもの、学課をするなど。
17:00に夕食。夜はその日学んだことの復習。上級者は問答などして22:00消灯。
儀式のある日は15:30から勤行。
2.参加された方に
よいことを行えばよい結果を生む。生きとし生けるものはみな幸福になりたいと願っているが、努力しないとよい結果は生まれない。
3.質疑
(Q)勤行ではどのようなものを行うのか。
(A)般若心経や観音経など。幸福を祈念するほか、世界平和を祈念することも。
(Q)食事は何を食べるのか。
(A)チベットではバター茶が有名であるが、インドにいると紅茶が多くなった。ギュトーでは肉は食べない。オカズは唐辛子だけということもある。
(Q)声明を唱える僧侶について、どれくらい声明の修行をするのか。
(A)11-12年で一人前となる。僧侶としてはまず6年勉強して一人前となり、専門分野を持つことになる。
(Q)チベット内部のお寺との関係は
(A)以前は全く没交渉だが、関係がよくなってきた。しかし最近はまた厳しくなってきた。(中国内部の)チベットでは気をつけていないといけない状況。
で、調べてみると、1999年12月にチベット自治区のツルプ寺からインドに出国したカルマパ17世も現在、ギュトーに住まわれており、毎週水曜日と土曜日には面会の時間もあるようです。カギューオフィスのサイトはこちら。
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