去る5月9日にダライ・ラマ法王が訪問先のアメリカの大学の講演で数年以内に引退することを考えているとの発言を行われたそうです。
記事はロイターでは「ダライ・ラマ、米大学で講演し数年以内の引退を示唆」。
[ノーサンプトン(米マサチューセッツ州) 9日 ロイター] チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(71)が9日、数年以内の引退を考えていることを明らかにした。ラマ氏が、当地のスミス・カレッジで学生や教員など約5000人を前に行った講演で語った。
ラマ氏は、自身は現在半隠居状態だとした上で、「数年以内には完全に隠居するつもりだ」と述べた。
これに対して、”引退”が一人歩きすることを懸念したのか、先週末にダライ・ラマ法王のスポークスマンがこの発言を解説してるようです。
・ダライ・ラマ法王の政治面での指導的役割は減らしていくことになるが、仏教の精神面では引き続き指導的役割を担うことになる。(もし精神的指導者としての役割も放棄するのであれば、それは)ダライ・ラマという地位を捨てることになるが、そのような議論はでていない。
・ダライ・ラマ法王は、政府での日々の仕事は選挙で選ばれた議会がもっと大きな役割をはたすことを望まれ、実際に仕事も減らしているところ。
・しかし、議論の余地なくチベット人のリーダーとして、600万人のチベット人のスポークスマンでもあり、チベット問題解決に対しての先達(senior advisor)であり、また、人間の価値(human value)や異なる宗教間の調和という問題に関しての支持者であり続ける。
原文はphayulの”Dalai Lama to reduce political role”。
ダライ・ラマ法王も今年71歳。
昨年夏には、働きすぎを心配した侍医団の勧めで、欧州訪問をキャンセルして休養に当たられるなどの事態もありました。
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