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2007.11.23

ギャロン出身のalanデビュー

去る11月21日に、avexからデビュー。
中国の四川省にあるカンゼチベット族自治州にあるギャロン出身のチベット人、alanさんがその人。Alan_1

公式サイトはalan official web site

デビュー曲は「明日への讃歌」ということで、日本語でしっかり歌ってます。
サイトでPVも視聴可能。

当面の登場予定は:
本日深夜!11/24(土)00:50- NHK総合のMUSIC JAPAN
11/24(土) 03:20- TV東京の月刊MELODIX

サイトのプロフィールには、”美人谷”育ちとありますが、このあたりはギャロン・チベット族と言われる人々が住む地域で、「始皇帝の追及を逃れた王族とその大奥の女性が隠れ住んだのが始まり」とか書いてあるサイトもありました。

もう少し詳細をという向きには、旅行人ノート(第4版)だと、P252.
もっとディープにというなら、愛知大学の松岡正子先生がこのあたりの調査をされて、本も出されてます。サイトはこちら

ついでに。
このalanさん、既に中国でも歌手として活躍してたようで、”阿蘭・達瓦・卓瑪”(アラン・ダワ・ドルマ)でyoutube検索するといくつかビデオが投稿されてます。

学歴は、人民解放軍中国芸術学院とあるように、もともとは軍付属の芸術学校で声楽の勉強をしたということのようで。

それで、youtubeの「阿蘭達瓦卓瑪与韓紅合唱天路」というのがあって、軍服姿で、昔風の愛国歌謡チックな歌を歌ってる姿も流れてます。 ビデオはこちら

中央電視台で放映された、2006年の軍芸術学院の卒業記念コンサートの映像みたいです。

榮倉奈々もびっくりの9頭身みたいなスタイルに萌え。

なお、一緒に歌ってる韓紅もチャムド出身の人気歌手。どうも口パクくさい・・・・。
それに大阪のおばちゃんが突然飛び込みでカラオケ大会にでました、みたいな衣装はなんとかならんかったのか(笑)。

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2007.11.18

ダライ・ラマ法王来日

ダライ・ラマ法王におかれては11月15日から訪日されてます。
関連記事の記録まで。

中国外務省、ダライ・ラマ訪日に「遺憾」(日経、11/16朝刊)
中国外務省の劉建超報道局長は15日の記者会見で、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が同日から訪日したことについて「ダライの分裂活動のため に講演の場を与えることには反対で、日本が訪日を認めたことに遺憾の意を表明する」と述べた。一方で「福田康夫首相のできるだけ早い訪中を歓迎する」とも 語り、日中関係の改善傾向に影響を与えたくない考えをにじませた。

⇒最近お約束の訪日前日あたりの「遺憾の表明」。もうパターン化してますね。

11月15日に成田空港に到着。
ダライ・ラマ14世が1年ぶりの来日(11/15、AFP)
記事はこちら

11月16日は金沢市にて講演。

「心の中の平和必要」 ダライ・ラマ14世、金沢で講演(11/17 北國新聞)
 訪日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世は十六日、金沢市内で講演し、「現代の日本の人々が抱えている多くの問題は精神苦によって生じている。心の中の平和が必要だ」と述べ、仏法が教える愛と慈悲の精神をはぐくむことの大切さを強調した。
続きはこちら

11月17日は伊勢市に移動。伊勢神宮参拝など。

ダライ・ラマ、伊勢神宮を訪問(11/18、AFP)
記事はこちら

そのあと、皇学院大学にてフォーラム+記者会見。

ダライ・ラマ後継 高僧から選出も 三重で会見(11/18 東京新聞) 

日本滞在中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ十四世は十七日、三重県伊勢市で記者会見し、自らの後継となる十五世について、「生まれ変わり」を探し出すという伝統的な方法ではなく、修行を積んだ高僧の中から選ぶなど全く異なるやり方で選出する可能性
に言及した。

(中略)

 この日の会見でダライ・ラマは(1)伝統的方法を維持する(2)高僧の中から選ぶ(3)自分が存命中に指名する-の三つの可能性を考えていること を明らかにした。ダライ・ラマは「十五世は私の使命を引き継ぐ者でなければならない」と話し、後継選出に自らの意向を反映させたいとの考えを示した。

 新しい選び方を打ち出した背景には、中国政府が今年九月からダライ・ラマなどチベット仏教の「活仏」(生き仏)の選出を事実上、当局の許可制にし たことに対する警戒と危機感がある。締め付け強化を狙う許可制に対し、ダライ・ラマ自身が後継選出に積極関与することでチベット仏教の権威を守り抜く強い 決意を示したとみられる。 (外報部・浅井正智)

全文はこちら

「自主的な民主政治を」ダライ・ラマ14世、伊勢で会見(11/17、朝日)

来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(72)が17日、三重県伊勢市内で記者会見した。中国政府と対立する中、チベットの将来について「中国にとどまり続け、中国政府に属しながらも、自主的な民主政治をすることを認めるべきだ」と述べ、改めて独立ではなく民主的な自治を求める姿勢を示した。

14世自身の後継者選びについても言及した。死後に後継者を探す伝統的な「転生(生まれ変わり)」制度以外に、存命中に後継者を指名したり選挙で選んだりする方法の可能性も示した。

 さらに「私が亡命地(インド)で死ぬようなことがあったなら、後継者の15世は前世の私の背負ってきた使命を引き継がなければならない」とし、「『生まれ変わり』はチベット本土(中国国内)ではなく、亡命地、外国で見つけられるべきだ」と述べた。

全文はこちら。

来日中のダライ・ラマが会見、「宗教の調和が使命」(11/17 日経)

来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は17日、三重県伊勢市の皇学館大学で記者会見した=写真。自らの活動について「異なる宗教の相 互調和を図るのが使命」と強調し、今後も外国の宗教家らとの交流を続ける決意を語った。インド亡命中の立場に触れて「亡命中に死ぬ場合は、中国以外で生ま れ変わりが発見され、使命を引き継ぐ」などと中国への反発をにじませた。

 来年の北京五輪を前に、中国がダライ・ラマを「分裂主義者」とする批判を強めている点には「(自分は)チベットは中国に属すると言明している。批判理由 が分からない」と反論。「チベット亡命政府は2001年に主席大臣を民主的に選び、政治的決定権は主席大臣に移っている」とも指摘した。

続きはこちら






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2007.11.12

【本】転生(篠田節子)

最近でたチベット関係の小説です。

書名: 転生 (講談社ノベルス シG- 2)511qyptf4sl_aa240_
(リンク先はamazonのページです)
著者: 篠田節子
値段: 880円+税

紹介文に曰く:

「謎の死から十数年、チベット・タシルンポ寺院霊塔で、突如金色のミイラ、パンチェン・ラマ10世が蘇った。中国政府に虐げられたチベット人民は救いを求めるが、肝心のラマは食べ物と女にうつつを抜かし、かつての高僧とは別人のよう・・・・」20070727005200407

てことで、読み始めてみると、

ホントに1989年にタシルンポ寺訪問中に当地で急死し、ミイラにされて霊塔に収められたパンチェン・ラマ10世そのままが生き返っちゃうということになってました。

うーん、どういう展開になるんでしょうか。

なお、結構話題になってるようで、
毎日新聞での書評はこちら
あと、11/11(日)の読売朝刊の書評にも登場。

あと、この小説の背景にあるパンチェン・ラマ10世および11世関連については、こちらを(ダライ・ラマ法王事務所サイト)。

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2007.11.11

チベットエリアを巡る異常気象関係の報道

ひとつめは”温暖化が原因か、黄河の水源が危機”

11月10日(土)のTBSのニュースで流れたようです。

 

中国・黄河の水源が危機に瀕しています。広大な湿原の乾燥が進み、一部は砂漠化し始めていて、温暖化の影響も指摘されています。

 中国・四川省の北部、チベット高原に広がるルオアルガイ湿原。1930年代、毛沢東率いる共産党軍が長征の途中で通過した際には、一面の沼地だったと伝えられています。

続きはこちら。動画つきで、今週一杯くらいまでは見られるようです。

ふたつめは、”チベット自治区、温暖化影響で多くの人が睡眠中に鼻血”
ロイター通信の報道で

[北京 5日 ロイター] チベット自治区の首都ラサでは、地球温暖化の影響による極度の乾燥で、秋になると鼻血を出して目覚める人が多いという。新華社が5日に伝えた。    

 新華社はラサ観測所の話として、海抜3700メートルのラサでは大気中に水分がほとんどなく、気候は乾燥し、火が点きやすくなっていると報道。さらに「この気候のせいで多くのチベット人が鼻血を出して目覚める」としている。

続きはこちら。

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07年11月期のチベットものTV番組

随時改定。

11/12(月) NHK衛星第1 21:10~22:00
「BS世界のドキュメンタリー 知られざるヒマラヤ 天空のキャラバン  」
▽雪に閉ざされる冬場の食糧を確保するため、険しいヒマラヤの峰を越え、交易に向かう家族に密着する。ネパール北西部にあるドルポ地方はチベット国境とヒマラヤの高峰に囲まれ、冬になると外部から完全に隔絶されてしまう。その間の食糧を確保するため、人々は地元の湖で採れる塩をヤクの背に載せて、麦と交易するキャラバンを組む。07年、アイルランド制作。

11/13(火) NHK衛星第1 21:10~22:00
「BS世界のドキュメンタリー 知られざるヒマラヤ 世界最高地の緊急救命室」 
▽世界最高峰・エベレストを目指す登山者のため、標高5400メートルの地に開設された診療所と、そこで診療に当たる医師を紹介する。ネパール・クンブ渓谷にあるベースキャンプからは年間、数百人の登山家がエベレストに挑む。米国の女性医師、ルアンヌ・フレールさんは03年、そこに簡易診療所を開き、同僚医師とボランティアで医療活動を行っている。 06年、英国制作。

11/14(水) NHK-BS1 21:10~22:00
「BS世界のドキュメンタリー 知られざるヒマラヤ 世界最古の花探しに密着 」
▽最古の花を探す3つの研究チームの活動を紹介し、その研究意義を伝える。植物学者のイン氏はヒマラヤの東端に現存する植物の生態を調査し、その進化の過程をさかのぼることで、最古の花を見つけようとしている。07年、米国制作

 
11/15(木) NHK総合 2:25~3:10

「探検ロマン世界遺産 ヒマラヤ奥地に天空の花園を見た!!圧巻600種の美・幻の花の色彩絶景の山々」  11/10(土)の再放送。

11/15(木)21:10~21:59(前編) 11/16(金)21:10-21:47(後編) NHK-BS1
「テンジンとパルキット ~ザンスカール高地の娘たち~」
10月の再放送。

11/18(日) TV東京 20:00-22:00
21世紀冒険ロマンスペシャル 「世界秘境列車の旅~標高8000メートルのヒマラヤから地球最南端のパタゴニアまで」

インドのダージリン・ヒマラヤ鉄道。番組サイトはこちら

ーー以下放映スミーー

11/5(月)20:00-20:54 日本テレビ
「世界まる見え!テレビ特捜部 命がけ氷の道を行く男たち」
チベット最後の秘境ラダック。そこを流れるザンスカール川は、年1度2ヶ月だけ凍りつき、冬限定の幻の道「チャダル」に変わる。 

11/10(土)20:00~20:43 NHK総合
「探検ロマン世界遺産 
女神に抱かれた天空の花園 ~ インド ナンダ・デヴィと花の谷国立公園 ~」

番組サイトはこちら

11月10日(土)     21:00~22:55     BSジャパン
「地球SOS 観測衛星“だいち”からの警告」
数回目の再放送。ブータンの氷河湖など

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