東京新聞サイトから(記事の元は共同通信ですが)。
記事のネタもとはこちら。
東京新聞は早いうちに記事をサイトから消してしまうので、全文引用しときます。
【北京17日共同】中国チベット自治区などで高山病などを患って死亡する中高年の日本人旅行者が急増していることが北京の日本大使館の調べで17日までに明らかになった。大使館関係者は「危険を理解し十分な準備で臨んでほしい」と呼び掛けている。
大使館によると、昨年5月から10月の半年間で高山病などで死亡した日本人は女性1人を含む8人。チベット自治区で5人、青海省で2人、甘粛省で1人が死亡し、8人のうち6人は60歳以上で最高齢は88歳の男性だった。発症後、日本に搬送し命を取り留めたケースが2件あった。
北京の日系旅行社によると、「秘境の旅」などのうたい文句でチベット自治区などを訪れるツアーが中高年に人気で、2006年、自治区と青海省を結び、鉄道として世界最高地点(5072メートル)を走る「青蔵鉄道」の開通が拍車をかけた。
一方、旅行者が高地に到着後、当日から旅程を開始するなど過密スケジュールのツアーも目立つ。心臓病や高血圧などの持病があると、高山病が重症化する例もあるという。
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青蔵鉄道開通以降、チベットへのツアーが多数組まれるようになったことの反映かと思われます。実際、チベット自治区に観光にくる外国人で、それまではアメリカ人がトップでしたたが昨年からは日本人がトップになったという統計もあります。
チベットに行きたいが、最大の懸念は高山病というのがあるかと思います。
「高山病」については、漢語では「高山反応」となります。こちらの表現の方がより実態を捉えていると考えます。
症状としては頭痛、吐き気、不眠などから始めり、最後は脳や心臓に問題が起こるということかと思いますが、これはか内臓にウイルスがついて疾患がでるとかいうわけではなくて、チベットのラサは標高3500mくらいでしょうけど、それくらいの高地になれば、平地の酸素量の2/3位しかないということで、そういう急激な環境変化に身体がついていけるかどうかということになります。平気という人もいますし、全く対応困難という人もいるでしょう。
(たとえて言えば、突然ウチの外で夜の道路工事が始まり、連日騒音が続いているという状況を想像してみたらどうかと。それでも平気で快眠という人もいれば、不眠で頭痛、吐き気がという人もいるでしょう。)
そして、そういうある意味極限状態になると、それまで平地の生活では気づかない潜在的な身体の欠陥が表面化するということもありえます。
私が知っている範囲で、重篤な状態になった例では、自分は丈夫だからと信じ込んでいて、周囲が休んだらいいのではないかと勧めるにもかかわらず、動きまわり、それがもとで取り返しがつなかい状態になったというのもあります。高山病が重くなってくると正常な判断ができなくなってくることもあり、それが事態をより深刻にしたということもありました。
経験のある旅行代理店では、ある程度の高齢者であれば参加にあたって医師の診断を求める例もあるのではないかと思います。
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