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2014.03.09

2014年正月ラサ紀行(その4)

<お寺の風景>
まず、すべてのお寺というか宗教関係の施設には中国の国旗である五星紅旗が掲げられてます。ラサでは仏教のお寺以外にも、イスラム教徒もいてモスクもあるのですが、それも例外ではありませんでした。

ジョカンの正面です。
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また、中に入ると、「愛教、守法、さらに愛国」だののスローガンがでかく掲げられております。
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<ダライ・ラマ13世?>


今回ラサ郊外の大寺院の一つを訪問しました。こういう大寺院のお堂では、一番上座にダライ・ラマ法王やパンチェン・ラマの座られる席というのがあるのですが、今回行ってみて、そのお寺ではダライ・ラマ13世(現在は14世ですね)の写真が多数飾られておりました。お堂では写真撮影禁止でしたので、撮りませんでしたが、13世はこういう方です。

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さらに、よく見ると2000年にツルプ寺からヒマラヤを超えてインドまで亡命したカルマパ17世の写真までひっそりと、しかし堂々と飾られておりました。

昨年6月には、報道で、チベットでは禁止されているダライ・ラマ法王の写真掲示が認められたという報道があり(こちら。2013年6月28日 日本経済新聞記事)、

そのあと、即座に北京の中国政府当局が「そんなことはしていない」と否定する(同日付けチベット関係のニュースサイトphayulの記事。”中国はチベットでのダライ・ラマ写真許可を強く否定”。)一幕がありましたが、どうなってるんでしょうかね。

一応、お寺の中は監視カメラがついているだの、政府の人間がもぐりこんで監視しているだのの話があるそうで、こんなことをしているというのを政府は知らない、ということはないのではないかと。

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2014.03.08

2014年正月ラサ紀行(その3)


<バルコルの風景>

ラサのヘソ、中心地で、聖なるジョカン(大昭寺)をめぐる巡礼路。日々大変な賑わいで、かつては露店が連なってましたが、今回、その露店はすべて撤去され、体育館のようなショッピングモールに集められてました。
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以前の風景と比較してみてください。こちらは2009年1月の風景。
盛大に露店が並んでます。これがすべて撤去ということで
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さらには、バルコルの周りの建物についても道幅を広げるためか、セットバック+改修が進んでました。写真でみると昔のままかなとも思いますが、近寄ってみれば、単にコンクリートのブロックを積み重ねて白いペンキを塗って、窓枠だけチベットぽい装飾をしている安普請が目立ってました。

Tibet Heritage Fundという国際NGOがしばらく前までラサ旧市街の建物や街並み保存に尽力しておられましたが、その努力を少々知っていただけに、つらいものがあります。

関連記事、”ラサの街並みをニセモノの“歴史ある街並み”に作り替える再開発=チベット人作家が支援訴え”こちら

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